「ナイス意思決定!」のための、意思決定力温存ハック
日々の生活の中で、毎日大なり小なり意思決定をしながら生きているのが人間です。でも実は、無意識に消費する行動であります。
「今日何食べたい?」なんて家族やパートナーに聞いて「なんでもいいよ」って言われるのが嫌だ〜〜っていう話あります。たかが夕飯、されど夕飯。チリツモで意思決定力はすり減っていくのです。
有名な話で、Appleのスティーブ・ジョブズはいつも同じコーディネートの服を着ていました。確かに、どのプロダクトのプレゼンも同じ服を着てます。
例えば、スティーブ・ジョブズは、三宅一生がデザインした黒のタートルネックとリーバイスのジーンズ、ニューバランスのスニーカーがトレードマークで、同じものを何着も持っていて、それを着回していたといいます。
これは、「今日は何を身につけるか」という選択に頭を使いたくなかったからだと公言していました。
常に大事な選択を迫られる立場で、脳のリソース配分には細心の注意をしたんだろうと思います。この徹底した行動が、質のいい意思決定を生み続け、Appleというブランドを確立させていったのでしょう。
「ナイス意思決定!」
もしかしたら人生とは「ナイス意思決定!」を繰り返すことでクオリティが上がっていくのではないか…
それを確信したのは、ハヤカワ五味さんの本を読んだことがきっかけでした。「自らの意思で選択する」ことに対するハヤカワさんのルールというのは興味深かったと同時に、選択っていうのは自分らしさを形作るものなんだということを文中で語っておられて、まさにそうだよなと感じました。
意思決定、これすなわち人生。だから、意思決定力のレベルアップは人生のレベルアップとも言えるんじゃなかろうか、と最近すごく思うわけです。
日常生活で意思決定力を温存する
日々選択に迫られている私たちは、意思決定力のリソース配分に気をつけていないと、あっという間に意思決定力がよわよわになっていきます。情報過多の時代故に、意識していなくても「どれにしようかな…」となりやすいのです。
例えば、朝からこうやって意思決定力は減っています。
朝ごはん何食べるか。どのタイミングで燃えるごみを捨てに行くか。今日は洗濯機を回すかどうか。どの朝の番組を見るか。スマホでTwitter開くかInstagram開くかFacebook開くか。着る服どうしようか。メイクどうしようか。髪の毛はストレートか巻くか。何時の電車乗ろうか。どの車両に乗ろうか。コーヒーはスタバかタリーズかサンマルクどこで買うか。サイズはどれにするか。支払いはどれにするか………
これだけの意思決定を積み重ねていると、始業前に意思決定力を発揮しまくっている状態です。
こうやって、いつの間にかすり減っていく意思決定のリソース…もし決断疲れを起こしているときに重要な決断を迫られたら、自信を持って「ナイス意思決定」出来ないかもしれません。何事も力の入れどころがあるように、意思決定力にもパワーの使い所がありますからね。
意思決定力の「抜きどころ」を見つけ行動を変える
これら、本当に全部意思を持って決定をしているんでしょうか?
ぎくぅ!!となったら、見直すときです。意思がない選択をしている物事があるなら、それは意思決定力の「抜きどころ」です。
まずはこの3つをやってみるところから!
1. 定期的に行っている選択している物事を意識し、
2. 選択に時間使ってるかも…わりかしどうでもいいかも…と思うことは、
3. 改善するorやらない
意思決定に関するテクニック的なところを挙げると下記の通り。
・午前中に決断する
・ルーティン化する
・選択肢を狭める
・過去の決断を悔やまない
・軽食を取って脳に栄養を
朝の選択で挙げた例をひとつ出してみます。
1で、「コーヒーはスタバかタリーズかサンマルクどこで買うか。」っていうことに疑問を感じたとします。
2で、疑問に感じたことを挙げてみます。
結局、デスクに着席してから味わって飲んでないから、あんまり悩まなくてもいいかもしれない…
3で、解決策を考えてみます。
コーヒーはスタバかタリーズかサンマルクどこで買うか。
→毎回スタバのドリップコーヒー/トールサイズを買うようにする(改善)
→オフィスのコーヒーメーカーを使う(改善)
→コーヒー飲む習慣を辞める(やらない)
2をもっと細分化していくと、いろんな解決策があるはず。
大事なのは「なんとなくやってる」「わりかしどうでもいい」みたいなことを積み重ねないことだと思ってます。なんとなくとか、めんどくさいからとか、意志のない決断で失敗したくないものです。
自分の意思には忠実に
でも、闇雲に選択することをやめていってしまうと、逆に充実度が下がります。さっきの例も、
コーヒーはスタバかタリーズかサンマルクどこで買うか。
→おいしいコーヒーを飲むことで1日のはじまりが充実するんだよな
→選ぶことが楽しみのひとつになってるな
→この習慣はなくしちゃいけない
となったって、いいんです。むしろナイス意思決定!判断軸をしっかり持って自分と対話する、これが一番大事なことです。
Have a 「ナイス意思決定!」
情報過多な時代だからこそ、己の意思決定力が試されているのかもしれません。自分の人生を強い意思で生きていくために、意思決定のためのリソース配分を意識して考えてみるのはひとつの手段です。
ではみなさま、Have a nice 意思決定!