排気口『光に気づいた順に触れる指たち』終演
妹のコロコロ変わる表情が、しがみついてくるその腕が、明るく楽しそうなその声がたまらなく愛おしい。
終わりなんて想像したくないよ。
生きるの諦めないでよ。
私たちの視点の違いに気づけないまま
祈ってしまう。
私たちの生の続きと光ある未来を。
ねぇ、レミコ、生きようとしてよ。
夕暮れ、
血の繋がった私の言葉より、
さっきできたばかりのチームや、
1人で何人も抱えてる他人の職員の言葉の方が
彼らに届き、動かしているようで、
噛み締めすぎた唇から、握りしめすぎた拳から
血が滴り落ち