「女ふたり、暮らしています。」

初めて韓国文学を読んだ。とてもおもしろい。
友人同士が二人でマンションを購入するというのにまず驚く。
でも、相手との生活習慣、生活が合わないという話、相手が家にいるだけで安心できるという話は、どれも結婚生活にも当てはまるなと思った。
オチのない他愛のない話をできる相手がいるって嬉しいことだなと思った。
菅田将暉の『まちがいさがし』の一節、「くだらない話を くたばるまで」がとてもとても好きな私は、そうそうと頷きながら読んだ。

日の当たるマンションの一室に猫に囲まれながら気のおけない友人と暮らすのは楽しいだろう。結婚しない幸せのかたちとして最高だと思う。
でも自分自身に当てはめると、同居したりお金のやり取りをするほどの関係性を友人と築けたことがない。
本書のふたりが飼い猫の世話や実家からの土産をご近所の友人と分担し、よいコミュニケーションをとっているが、それもとても難しい。
私は夫に出会って結婚という選択ができてよかったと思った。

実際の話とは思えないほど、小説みたいに素敵な暮らしだった。

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