TOEIC® Program IPテスト受けた。(1)
はじめに
TOEIC® Program IPテスト(団体特別受験テスト)のTOEIC Test/Listening&Readingをこの度はじめて受験しました。
半年後にまた受験させられるさせていただくと思うので備忘録として、
『効果のあった勉強法』、反対に『やる必要のなかった勉強法』、受験した感想、受験のシステムなどを書きのこしておきます。
従来のTOEICとIPテストとで、受験のシステムは勿論違いますが、問題自体は同じものですので、勉強法については、従来のTOEICT対策とほぼ同一です。
なお、あらかじめ断っておきますが、わたしの英語レベルは初学者レベルです。今回のトータルスコアは690点でした。
なので、上級者の方にとっては勉強法などは参考にならないと思います。
これから500~600点台を目指す方やIPテストの様子が気になる方には参考になると思うので、よかったらお読みください。
筆者のTOEIC受験への向き合い方(飛ばしていいよ)
英語への関心は皆無。
従来のTOEICはこれまでに多分2回ほど受けたことがありますが、なにしろ10年近く前の学生時代のことで、全く記憶にありません。
大学で、受験料が確かタダだったので受けただけで、ちゃんと勉強したり対策を練って望んだ記憶もありません。
(正直、タダだったり、ペナルティがないと真面目に取り組まないですよね。)
その際は、たしかトータルスコアが500点くらいだったと思います。
大学を卒業してからも、まったく英語を使う機会はありませんでしたし、もはや英語を勉強する気はありませんでした。
極めて英語への関心は低い私ですが、それが今回、職場で受験を強いられ、
しかも点数が低かったらペナルティがあるので、本当にイヤイヤ受けました。
You TubeにもTOEIC対策の動画はたくさん上がっていますが、何回も受験して、毎回満点が当たり前、満点を目指すしているようなTOEICマニアが多い印象です。
そういうTOEICマニアたちがすすめる勉強法や試験対策は、「初心者にはちょっといきなり難易度高いです~~」みたいなものが多い。
勉強好きな人や具体的な展望があって取り組む人ならともかく、全部正直に取り入れるとパンクして長続きしません。
それまで勉強習慣のなかった人が、「いきなり一日2時間勉強」とか、挫折する可能性が高いですよね。
自分にあっていそうな勉強法から試してみたり、あってなさそうだったら止めたり、
とにかく、一日ほんの短時間でも始めてみるのが大事なのだと思っています。
かくいう私自身、無理な課題設定を掲げて挫折したことがある人間なので、
後述する『5分間特急 超集中リスニング』の「とにかく一日5分だけ時間を捻出して問題を解こう」というハードルの低い提言を本屋で見たときに、
これだ!!と思ったわけです。
それに、私は満点をとりたいわけではありません。
プライベートな時間をすべて勉強に捧げる気はさらさらなく、ただ、ペナルティを受けない程度の成績をとりたいと考えていました。
いきなりですが、「もう明日が本番」って人にアドバイス
もしかしたら、本番前日に焦って読んでいる方(未来の私かも)がいるかもしれないので、最初のほうに簡潔に書いておきますね。
・徹夜はしない方がいい。寝てください。
集中するためには十分な睡眠が大事だと思う。
睡眠不足の頭で受験したら、解ける問題も解けません。
今から新しい問題に取り組んでも、分からなかったら絶望するだけだし、
前日に詰め込んでもしょうがないから、徹夜はしないでさっさと寝よう。
・心の治安も大事。
本番前は、推しの写真でもみて落ち着こう。
推しがいなければ、可愛い猫の写真とかね。
・切り替えと割り切りが大事。
本番中に、「こりゃあかん…」と絶望しないでね。
特にリスニング。一問一問切り替えが大事。
リーディングに関しては、チンプンカンプンな問題は飛ばそう。
・少しでも集中できるように、机の周りのもの(カレンダーとか)は片付け
ておこう。
・一時間くらいかかるから、手元にお茶を用意しておこう。
・手汗かくから、手元にハンカチ用意しておこう。
・(職場で受ける場合)テスト前に、Teamsをシャットダウンしておこう。
起動しておくと、不意に通知がきて、気が散ること間違いなし。
受験してみて、驚いたこと
・写真描写問題 写真が小さすぎる。
テレホンカードくらいのサイズだった。
ズームすることもできないし、老眼の人にはちょっと厳しい問題かもしれない。
・(リーディング)残りの解答時間は秒単位で表示される。
分かりやすいんだけど、ずっと画面の隅っこでカウンターが回っているので、気が散る。リーディング問題中、何度も見てしまった。
・話すスピードが遅い?
でも、公式問題集くらいのスピードだったかも。
後述する『5分間特急 超集中リスニング』の音声が早すぎるのか、話すスピードがゆっくりに聞こえた。
なお、ゆっくりだな~と思うだけで、話の内容が分かるわけではない。
・メモをとれない。問題に書き込みができない。パソコン上で英文を読む必要がある。
普段からパソコン上で文章を読むおかげか、不都合や違和感は感じなかった。
書き込みができないことについても、不都合はなかった。
勉強の段階で、参考書の問題文を汚したくなかったから、書き込みはしないようにしていたのが、結果的に良かったのかもしれない。
受験してみて、「やっておけばよかった」と後悔したこと
それは、本番と同じ条件で問題を解くこと。
まず、本番と同じ問題数を本番と同じ時間制限で解くということについて。
従来のTOEICテストとIPテストは、問題数と試験時間が違います。
IPテストの方が問題数が少なく、その分試験時間も短い。
IPテスト用の公式問題集は売ってないので(多分)、
公式問題集を解くときに、問題数と時間をIPテストと同じ条件にして解いたほうがいいと思う。
私はずっと一問一答形式の『特急シリーズ』を使って勉強していたので、
一問解いたら休み、一問解いたら休むという集中力に欠いた姿勢で問題を解いていた。
「本番になったら集中できるだろ~」なんてタカをくくっていたら、本番も全然集中できなかった(特にリスニング)。
練習でできていないことは、本番でもできないということを肝に命じたい。
そのため、集中力を鍛えるという観点から、本番と同じ問題数を本番と同じ時間制限で解くということをオススメします。
ただ、毎日、本番通りの問題数を本番通りの時間制限で解くというのは、時間の関係上ちょっと難しいので、月に数回とかでもいいと思う。
※問題数と試験時間については、こちらの公式HPに載っています。
従来のTOEICテストとIPテストと違う点は、問題数と試験時間だけではありません。
もう一つ、大きな違いがあります。
TOEICテストのリスニングの会話問題の攻略方法として、
『問いが読まれているときに次の問題の選択肢を先読みしておく』が推奨されているが、IPテストではこれができない。
私はこの情報を本番1日前に知ったので、なんとか心の準備はできた。
実際、先読みできないとはどういうことだったかと言うと、
『問題が出現する
⇒5秒程度の間
⇒会話文が読まれる
⇒問いが読まれる
⇒次の問題ページに自動的に移る。(後ろに戻れない。)』
という流れであった。
問いが読まれている時間は、次の問題のページに自分で移動することはできない。
(リスニング問題では、ページを自分で移動することはない。)
そのため、会話文が読まれるまでの短かい時間に素早く問いをおおまかに把握するか、
もしくは、会話文を聞きながら問いを読むしかない。
後者の方が難易度が高いと思うので、前者の『問題が出現してから会話が始まるまでのほんの数秒の間に、問題文を確認する』
という練習を積んでおく必要があると思った。
ちなみに、従来のTOEICテストとIPテストと違う点は、もう一つある。
それは、受験者の英語力によって、試験の難易度が変わる点だ。
リスニングとリーディングセクションのなかで、それぞれunit1とunit2と分かれていて、unit1は受験者共通問題。unit2はunit1の成績を受けて、難易度が変わってくるらしい。
これに関しては、予めの対策のしようはないと思う。
私自身は、解いてみてレベルの違いをあまり感じなかったし。
私たちにできることは、出てきた問題を頑張って解くだけだ。
とにかく、難しい問題にあたって絶望せずに、一問一問の切り替えが重要だと思う。
次回は、「実際に筆者がテスト本番までにやったこと」をお伝えしたいと思います!