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一分シマウマ


まりもが、TVの野生の王国を見ている。サバンナ走りたいのかなぁ。
あっ、そうだ、押入れに確かあったはず、僕が子どもの頃遊んでたぬいぐるみ。
まりもはベッドでシマウマのぬいぐるみと一緒に寝ている。
急にマリモが唸り始めた、シマウマを抱いたまま。
「小爺、どうしたんだろ、まりも。怖い夢でも見てるのかな。何とかできないかなぁ。」
「まりもの夢に入ってみるか?それならできるぞ。」
「凄いよ、師匠、日本一、いや、世界一、行ってみよ〜!」
「いいか、まりもの夢に入っても何もできないぞ、見守るだけだからな、手出しは出来ないぞ。では、胸ポケットから出せ。わしを手で握って、イタタタ、軽くだ、握りつぶす気か、ばかもの、それっ、ドスっとな。」
「ウワー、ストン、なんだよ、まりもがシマウマのぬいぐるみを背に乗せて走ってるよ、ライオンに追いかけられてる、頑張れ〜、まりも〜、食べられるなよ〜。」
「さあ、帰るぞ。」
「えっ、もう。」
「1分シマウマ見たぞ。」


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