今だからこそ学び直したいと思う専門卒の気持ち
自分は2年制専門学校を卒業していて、大学で学んだことがない。
高校生の当時は(今もそうなのだが)目的なく勉強をすることが本当に苦手だったので、「なるべく短い期間でそれなりの仕事に就けて、自分の好きな情報処理以外をなるべくやらないで済む」を満たせる選択肢として、IT系の専門学校への進学を選んだ。
結果として、新卒時は希望していたような会社の内定をもらえて、希望通りソフトウェアエンジニアとして働き続けているし、その先の発展系としてスタートアップの界隈で働いている今の状況を踏まえるに、この選択は間違っていなかったと思う。
ただ、今だからこそ大学で学ぶのもいいかもなと思うこともある。
例えば、将来的にアメリカで専門職で働きたくなる可能性があるとしたら。専門卒では就労VISAをとるのが難しいという事実がある。
例えば、研究開発のような仕事をしたくなったら。全く研究などしたことがない基礎学力も低い専門卒より、関連知識を身に付けているその分野を大学や大学院で専攻していた人をアサインしたいと思うのがごく普通だと思う。
人生の選択肢を多く持つためには高度で専門的な知識があることはひとつの武器だし、大学に通うことは知識を身につける方法としても知識を証明する方法としてもある程度理にかなっているんだということに、年を重ねれば重ねるほど実感がわいてきたのだ。
ただ、現役当時に大学に進学していたら割と無為に過ごしてしまったと思うので、当時大学に進学しておけばよかったなという気持ちは全くない。なにせ日本の学校教育はその先の仕事のことを蔑ろにしすぎているから、働いてみた後でないと学ぶことの価値がわからない。
大学でなくとも、学び直したいことはある。
例えば英語は、インターネットの普及によって実質的に商圏が無限大になる今の時代においては、これまでより顕著に重要になっていくと思う。
逆にいうと、日本は英語圏でないから(厳密には、世界における多数派の言語圏でないから)置いてかれているし状況を覆す手立てがないとすら思っている。
自分は英語に関しては全くできないのだが、英語ができるとできないでは今後選択肢の幅が大きく変わると思う。学び直しの優先度は高い。これも学生の時にはわからなかったことだ。
この変化の速い時代を乗りこなすためには「学ぶのは学生時代でおわり」という考えでは難しい。人生日々是勉強という感じだ。
特に日々の仕事の中からは身に付け辛いような知識については、意識的に「学び直し」をしていきたい。