72. モメンタム
スタートアップの世界では「モメンタム」という言葉がよく使われる。
もともとは金融用語のようで、"勢い"とか"方向性"のような意味だそうだ。
スタートアップの世界で使われる場合も似た感じだが、少し意味合いは違う気がする。"勢いがあるか"というよりは"前進し続けているか"という使われ方の感覚だ。
スタートアップは成長することが全てといっても過言ではないので、止まってしまっている状態は心理的にも実際的にも最も良くない。たとえ拙速であっても前進し続けることが大事だし、前進し続けることだけが道を開くのだ。
最近、個人においても「モメンタムがあるか」はめちゃくちゃ大事だなと感じる。ここで言っているモメンタムは、金融的な意味ではなくスタートアップ的な意味だ。
最近イチロー選手が引退して話題になったが、以前から知られているとおり、イチロー選手は「毎日30分バットを振ることが大事」といったことを言っている。
これこそがモメンタムを維持することを重要視する姿勢だ。
たぶん、日によっては体調が悪かったり天候などの環境が悪かったりで「正直、今日はなんの成果もなかったわ」という日もあっただろうと想像する。
が、やり続ける状態を保って常に前進することが習慣化していることの方が、その1日の成果がどうだったかよりよっぽど大事だと思うのだ。
また別の話になるが、何かに成功した人は「誰よりも諦めないでやり続けたから成功しただけだ」ということをよく言っている。
これも、言い換えれば「モメンタムを維持し続けたから成功しただけ」ということだと思う。
モメンタムを維持して、ただただ前進し続ければ、いつか何かにたどり着く。
そう信じるならば、今日や明日なにができたかより、やり続けられる仕組みをつくれたかのほうがよっぽど大事な気がしてくる。
ちなみに、自分にとってnoteを書いてるのも「自分の頭の中を文章にして整理する」ということのモメンタムを保ち続ける仕組みのひとつなのである。
中身は正直大したことないが、書き続けるのが大事というお気持ちで書き続ける。