「型」を使うのは効率がいいが効率が悪いときもある
世の中には色んな「型」が存在する。
確定申告の手順、レジ打ちのマニュアル、ユーザーインタビューのフレームワーク、SWOT分析、洗って乾かしたコップをどこに仕舞うかの家庭内ルール、etc...。
「型」はなんのために存在するかというと、結果を安定させるためだ。
誰でも同じ結果を出したほうがいいものについては、「型」はよく機能する。
でも、そうでない場合は逆に「型」が足かせになることも多い。
クリエイティブワークは特にそうで、平均的な成果をコンスタントに出すよりも、突出した成果を出すことのほうが価値が高いことが多い。
そして、突出した成果は「型」からは生まれない。
じゃあ突出した成果を出すためにはどうするべきかというと、もっとも根源的なことは、人間の気持ちを理解することだ。
接客にしたって、Webサービスの開発にしたって、プログラミングにしたって、営業にしたって、企画にしたって、それがどんな成果を生み出すかを左右するのは、受け手の人間の感じ方だ。
そうであるなら、重要なのは「型のとおりにこなす」ことではなく、「受け手がよりよく感じるようにする」こと。シンプルにそれだけ。
だから、自分が企画方面の仕事をひとに教える時には「フレームワークとかよりも、世の中にどんな人間がいるのか、そもそも人間の脳はどうなっているのか、どんなことをどんな風に感じる人が多いのか、できるだけ広く深く知ることのほうが重要」と言っている。
フレームワークだけあっても、人間に対する理解がなければ成果につなげるのは難しい。
逆に、人間に対する理解が深ければ、フレームワークなんかなくても成果は出せる。
そして両方あれば、効率よく突出した成果を出せる。
この順番を間違えないように。
いいなと思ったら応援しよう!
投げ銭をいただくと、ポイフルに変換します。