たまに、息が白く。
なにか物語を描きたいなと思ったときに、
それに掛ける時間というのは案外ちっちゃい。
更新も滞っているので、日記でも書こうかななんて、
言葉を吐き出し始めたわけです。
物語の中枢にある「言いたいこと」って
人生に置き換えてしまったら、
本当に一瞬間のことだったりする。
それでも、その世界が誰かの永遠だったらいいなと
願わずにはいられなかったりも、する。
私は物語を書くことが好き。
それは小さい頃から唯一していることで、
紙とペン、デジタル端末、最悪頭だけあれば
まぁ、続けていけるもの、だと思っている。
仕事にしている訳でもないし、
ぼんやり思うだけの時間だったりするから、
本当に本気の人からは怒られそうだけど、
わりと、簡単にスタートを切れるものではある、と思う。
話は変わります。
私が好きな言葉を綴る人がいて、
その人はどんな思いで描いているのか、
私と同じような思いなのか、
もっともっと、遠い何かなのか。
分からないけれど、
私はその人の言葉が永遠であればと願っていた。
願っていました。
生きているのかも分からないけれど、
私にとってはその言葉たちは永遠で。
想像以上に鋭利なナイフで切り裂かれるけれど
この傷口すら愛おしいと想っていた。
いつか、傷が塞がる頃に、
ようやく出来上がったかさぶたを見て
「どんな言葉だったっけ」
なんて、私は掻きむしる。
忘れたくないだけなのかもしれない。
うん。
愛していた時間を、愛されていたかもしれない時間を、
いや。
そんなの、はじめから無かった。
はきだした息が白く浮かぶ季節に、
私はただ、そう思う。
そう、思って、いたい。
2023/02/23 澪蓮
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