アマリリスとおはなやさん(仮題)①
こちらのテキストは朗読や音声表現など、非営利目的でご利用いただけるフリーテキストです。
【概要】
こちらは前後の無い小説の一部です。
思いついたこと、考えなどを代わりに物語の人物に語らせることが多い為、こういったポエム式のワンポイント小説がたくさんあります。いつか1本に繋ぎ合わせたいなと思っていますが、まずは未完成の完成小説として随時UPしていきます。
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「おはなやさん、今の人には一体何のお花を売ったの?」
「《死にたい》だよ」
変らぬ笑い顔で店主は答えます。
アマリリスはとっても怖くなって店を飛び出しました。
少し先に先ほどの客がゆったり、ゆったりと歩いているのが見えます。
「お客様お客様!忘れ物です!!」
アマリリスは精一杯叫びました。
1度感情を与えられた人間は、その感情の赴くままに行動してしまう。
アマリリスの頭の中は、優しく温和に微笑むおはなやさんの表情でいっぱいになり、どうしようも無い気持ちが目から溢れました。
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