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インドネシア映画>コロナ禍の物語
Netflixでインドネシアの映画というか連作短編?の「コロナ禍の物語」を見ました。
https://www.netflix.com/title/81438165
コロナがテーマというよりは、コロナもひっかけているけれども、普遍的な人間の姿や生活を描いたドラマです。
ピリリと皮肉が効いたブラックユーモアです。
17分の短編が5本。
感染症対策 強盗?の帰途、相棒の兄貴分が車中でコロナ死。死体を田んぼに置き去りにしようとするが兄貴の声に悩まされ…。
けなげな少女に祝福を 「Happy Girls」という懸賞に、弟が亡くなり、父親はコロナで失業、でも健気に動画投稿しパソコンをゲットした少女。家のためにパソコンを売れと迫る両親に嫌気がさし、家を出ようとするが…。
ヌガー 亡くなった両親が残した家に一人住む次女は、結婚した長女、大学生の三女とずっとテレビ電話だけで連絡を取っている。
料理本 コロナで豪邸に一人引きこもっているシェフは料理本を完成。世界が終末を迎え自分と若い女の子の2人だけが残され、ビデオ通話するという夢想をする。
ドッキリ大成功 ドッキリが売りのユーチューバーは、以前にもドッキリをしかけた料理ユーチューバーのゲストにまたドッキリを仕掛ける
ヌガーと料理本は、泣きました。
料理本の主人公のシェフは、いかにも華僑系。編集者はムスリムのようです。
出来上がった本をビデオ電話でシェフに見せる編集者にシェフが「終末に残された2人の話の小説を書いた」と伝えると、編集者は「コーランにこう書いてある。この世で最後に生き残った人物がもっとも忌まわしいものである」と答えます。
そしてシェフが開いた1998年のファイル。夢に出てきたどこかで見たような少女の写真と共に記憶が吹き出してきます。ジャカルタ暴動で華僑系が襲撃された年でした。