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韓国映画『成功したオタク』推しが犯罪者になった…

U-NEXTで韓国映画『成功したオタク』を見た。

韓国芸能界を震撼させた性加害事件をきっかけに制作されたドキュメンタリー映画『成功したオタク』予告編 - YouTube

宮崎でも上映されたのだけど夜の上映だったし上映期間が短くて行かなかったんだよね…。

原題は성덕(ソンドクO。성공한 덕후(成功したオタク)の略。

オタク分野の専門家になるとか、社会的に成功したおかげで追いかけていたスターに会えるようになることや、K-POP推しアイドルに遭遇しただとか、運良く推しに近づけたファンのことを言う場合もある。

https://www.kpedia.jp/w/53315

オタクを表す韓国語덕후は日本語のオタクから来たもので、오덕후(オドク)を省略したもの。

「オタク」は韓国語で「오덕후」という。日本語のオタク(오타쿠)が韓国語に訛った言葉。さらに強烈なオタクのことを십덕후(シプトク)という。「オタク女子」を意味する오덕녀(オドンニョ)という言葉もある。

https://www.kpedia.jp/w/25125

よく出てくる덕질は推し活という意味になる。

作品情報
推し活が人生の全てだった女子大生のオ・セヨン(監督)が過去を振り返り、ファンを辞める者、ファンであり続ける者、さまざまな立場のファンの声を直接聞き、その社会的意味を記録する。
ストーリー
あるK-POPスターの熱狂的ファンだったオ・セヨンは“推し”に認知され、テレビ共演もした“成功したオタク”だった。ある日、セヨンの推しが性加害で逮捕される。突然“犯罪者のファン”になってしまった彼女はひどく混乱し、受け入れ難い現実に苦悩する。

監督はファンの間でも有名なソンドクでファン仲間も多く、裁判の傍聴に通いながら、昔のファン仲間に今の心境をたずね歩く。

インタビュー映画というより、同じ推しの話で盛り上がって、今まで集めたグッズの「葬式」をする予定が、グッズ自慢になったり、と、ごく自然なオタク同士のオフ会の会話という感じ。

犯罪者となってしまった推しを推していたことで自分も加害者なのではないか、という罪悪感。
そう感じているのが自分だけじゃなかった、という、ちょっと寂しい連帯感。

絶対に許せない、という人もいれば、もう推せないけど静かに目につかないところで過ごしてほしいという人もいる。

監督のかーちゃんも登場した。早口の肝っ玉かーちゃんで、カーちゃん自身も推しだった俳優が性犯罪の容疑がかかり自殺した、というので怒っていた。

そのかーちゃんが、娘の推しに感謝していると言ったことがあるそうで、娘がなぜか、と聞くと、
「当時、私は夜勤が多く、姉は寄宿舎で、あんんたが一人で夜、留守番することが多かった。スピーカーで聴けばいいのにイヤフォンで聴きながら寝落ちして首にコードが絡まっていたこともあった。怖がりだったから外の音が怖くてイヤフォンを使っていたようだ。そんな寂しがり屋のあんたを彼の曲が支えてくれたから」。

別の推しがいるファンも含め、いろいろなファン仲間に会いながら、だんだん自分の気持ちに整理を着けていく様子が、それだけ、傷が深かったのだということを思わせる。

韓国の推し活の様子や、チケッティング(ネットでの早い者勝ちのチケット取り)の様子などもあって、興味深かった。

推しが犯罪を犯しても、まだ、推しは悪くない、と推し続ける人たちもいる。
そういうファンのインタビューはなかったが、代わりに朴宇根NEXTで韓国映画『成功したオタク』を見た。

宮崎でも上映されたのだけど夜の上映だったし上映期間が短くて行かなかったんだよね…。


原題は성덕(ソンドクO。성공한 덕후(成功したオタク)の略。


オタク分野の専門家になるとか、社会的に成功したおかげで追いかけていたスターに会えるようになることや、K-POP推しアイドルに遭遇しただとか、運良く推しに近づけたファンのことを言う場合もある。


https://www.kpedia.jp/w/53315

オタクを表す韓国語덕후は日本語のオタクから来たもので、오덕후(オドク)を省略したもの。


「オタク」は韓国語で「오덕후」という。日本語のオタク(오타쿠)が韓国語に訛った言葉。さらに強烈なオタクのことを십덕후(シプトク)という。「オタク女子」を意味する오덕녀(オドンニョ)という言葉もある。


https://www.kpedia.jp/w/25125

よく出てくる덕질は推し活という意味になる。


作品情報

推し活が人生の全てだった女子大生のオ・セヨン(監督)が過去を振り返り、ファンを辞める者、ファンであり続ける者、さまざまな立場のファンの声を直接聞き、その社会的意味を記録する。

ストーリー

あるK-POPスターの熱狂的ファンだったオ・セヨンは“推し”に認知され、テレビ共演もした“成功したオタク”だった。ある日、セヨンの推しが性加害で逮捕される。突然“犯罪者のファン”になってしまった彼女はひどく混乱し、受け入れ難い現実に苦悩する。



監督はファンの間でも有名なソンドクでファン仲間も多く、裁判の傍聴に通いながら、昔のファン仲間に今の心境をたずね歩く。


インタビュー映画というより、同じ推しの話で盛り上がって、今まで集めたグッズの「葬式」をする予定が、グッズ自慢になったり、と、ごく自然なオタク同士のオフ会の会話という感じ。


犯罪者となってしまった推しを推していたことで自分も加害者なのではないか、という罪悪感。

そう感じているのが自分だけじゃなかった、という、ちょっと寂しい連帯感。


絶対に許せない、という人もいれば、もう推せないけど静かに目につかないところで過ごしてほしいという人もいる。


監督のかーちゃんも登場した。早口の肝っ玉かーちゃんで、カーちゃん自身も推しだった俳優が性犯罪の容疑がかかり自殺した、というので怒っていた。


そのかーちゃんが、娘の推しに感謝していると言ったことがあるそうで、娘がなぜか、と聞くと、

「当時、私は夜勤が多く、姉は寄宿舎で、あんんたが一人で夜、留守番することが多かった。スピーカーで聴けばいいのにイヤフォンで聴きながら寝落ちして首にコードが絡まっていたこともあった。怖がりだったから外の音が怖くてイヤフォンを使っていたようだ。そんな寂しがり屋のあんたを彼の曲が支えてくれたから」。

別の推しがいるファンも含め、いろいろなファン仲間に会いながら、だんだん自分の気持ちに整理を着けていく様子が、それだけ、傷が深かったのだということを思わせる。

韓国の推し活の様子や、チケッティング(ネットでの早い者勝ちのチケット取り)の様子などもあって、興味深かった。

推しが犯罪を犯しても、まだ、推しは悪くない、と推し続ける人たちもいる。

そういうファンのインタビューはなかったが、代わりに朴槿恵・元大統領にはがきを送る運動をしているグループの映像があった。勧められて監督自身も「またお会いしたい」とはがきを書き、もらった太極旗のスカーフを巻き、ポスターをもらって「若い政治熱心な大学生」と思われて帰る。

そのときに、「まだ推しを続けているファンは、このグループと同じなのかな」と思うのだ。


自分も推し活まではいかないけど推しがいるし、今回の韓国の騒動や日本のガーシー騒ぎで、推しも巻き込まれるんじゃないかという一抹の不安は消しきれなかった。とても他人事とは思えず見ていた。

推しでなくても、犯罪に関与した、自殺した、という芸能人の出る映画は、なんとなくいやんな気持ちになって、見る気が無くなってしまうし、所属するグループのMVなども事前も事後も見なくなってしまう。



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