手術を決断した経緯
私は小さい頃から身なりに気を使う事が大好きで、勉強もせず見た目ばっかり気にしていた。
それなりに気を遣って努力してるはずなのにどうしてこんなに可愛くないんだろ?
ある時自分が立体的に見たらすごくブスだと言うことに気付く。正面から鏡を見てる分だと近すぎて客観視できてなかった。横顔がゴリラ。すごくショックだった。だから可愛くないんだ。
小学生の時は髪を結ぶのが楽しくていろんなヘアアレンジをしてみたりしてた。
中学の後半になって自分の横顔にコンプレックスを持つ様になってからは、髪を括るのが大嫌いでいつもおろしてた。結ばないといけない時は苦痛だった。横から見られるのが嫌いだし髪の毛でいつも誤魔化してた。
顎も長くて帽子も似合わない。
額変形症の手術はリスクも高くお金もかかる。ダウンタイムも長い。
プライベートで遊ぶ時に、自分の思う可愛い服を着て可愛いブランド小物を集めて人気のデパコスで化粧をする。
でも、土台がブス。人生やり直さないとどうしようもないよなと思ってた。
そんな時にインスタでずっと見ていた方がたまたま2人、ルフォーSSROの手術を受けていた。
1人は20代の若い子だけど1人は40代の方。
40代の方でもその歳になってなおしたいと思うくらいコンプレックスだったんだと衝撃だった。
わたしもこのまましなかったら一生後悔し続けるのだろうか、、、?
有村藍里さんもこのあたりで手術が話題になっていた。
身近に手術を受けた人なんていなかったので、夢の様な話であったルフォーSSROが急に現実的なことの様に感じて、顎変形症の手術について調べる日々が続いた。
美容医療について調べる様になり、骨切りをしなくてもマシに見せれる対策として鼻の手術も考えた。とりあえずお試しで、鼻にヒアルロン酸を入れたりしてみた。これは鼻が湾曲してたわたしの横顔はかなりマシになったけど、やっぱり口ゴボは変わらない。根本的に気になるのはやはり口元の突出。
コロナが流行り出して、マスクが日常で必須になってしまった。マスクをすると、目が顔のパーツの中で一番マシな方なので詐欺になる。マスクを外したときに明らかにがっかりな顔なのでそれならいっそマスクもしたくないなと思っていた。
仕事場では基本的にマスクを外した顔を見られることがなかったが、逆にそこまでくると、マスクを取った時の顔を見られることにすごくプレッシャーを感じるようになる。
コンプレックスって、本当に根強い。
「可愛いしそれくらい気にしなくていいのに」ぐらいだったらいいものの、わたしの顎は誰がどう見ても突出してたし、本当に不意に撮られる自分の写真を見てはつらかった。
審美的な問題だけではなかった。
機能面でも支障があった。
むしろ、審美的な問題だけだったら手術は決断できなかった。20代前半ならまだしも、30代。リスクとメリットを天秤にかけた時にリスクの方が大きかったから。
機能面の問題、それは
「寝ている時に口が開いてしまう」
これは私の中ではかなり深刻な問題であると感じていた。上下の骨が前に出過ぎているため、口がうまく閉じれず、寝ている時に開いてしまう。
寝ている時でなくともきっちりと口が閉まってないので日常的に口呼吸なことも多かった。
口呼吸の人は将来的に歯を失う可能性がかなり高いし早い。雑菌が繁殖しやすい環境を毎日作っているから。歯がなくなるリスク高いってそれは機能不全ではないのか?と思った。
口呼吸を防ぐために人がいない時はテープの様なものを貼って寝る生活をしていた。
こんなこと恥ずかしくて家族にしか言えなかったけど。彼氏の前でも恥ずかしくてできなかった。みじめだった。
審美的な面よりも、口を開けたまま寝る生活を続けていることに対しての不安が大きくなってきた。おばあさんになっても口にテープ貼って寝るの?と。
思い切ってカウンセリングを予約した。
カウンセリングを受けたものの、思っていたより仕事の休みを取らないといけないこともあり、あまり現実的でないなと落胆し、また手術が遠のいた。
しばらく諦めかけていたなか、30代にも突入した。するならできるだけ早いうちがいい。年間の連休の予定を見直してみると、ちょうど手術の休みが取れそうな日程があった。
もうここしかないと思った。悩んでいる時間はなかった。
直ぐに医師に連絡をしてカウンセリング予約をする。そこからは早かった。
額変形症の手術は、噛み合わせに問題があるかどうかで保険適用になるのかならないのかが決まる。
歯並びの良かったわたしは自費だったけど、保険適用にならずとも、機能的な面で必要のある手術であると思う。
私の中で顎変形症の手術は美容整形ではなく矯正の延長線上にあるものと考えている。
歯並びが悪かったら抜歯したりして整えるのだし、顎が出てて口呼吸になってしまい歯を失うリスクが高くなるなら骨を切ることも必要な手術であると私は言いたい。
そもそも、一言で片付けられるほどの生ぬるい手術じゃない。
なので、軽々しく「整形したんだって(笑)」みたいに言われたくないなと心から思う。