プログラミング教室でscratchのクラスルームを選んだ理由
【ミラプロのスクラッチプログラミングをより安全で健全なコミュニティへ】
スクラッチにはコミュニティガイドラインがあり(スクラッチを使用している子どもたちはほとんど見たことがないはず)、そこにはこう書かれています。
「私たちは、何歳であっても、どんな人種、民族であっても、能力に違いがあっても、どんな宗教を信じていても、どんな性的指向、性同一性を持っていても、すべての人々を歓迎します。」
自分の作ったプログラミングの表現や他人へのコメントなど、悪気はなくてもそれぞれの立場や境遇の違いによって相手の心を傷つけてしまうことがあります。
実はスクラッチチームからミラプロの子どもたちに警告メールやプログラムの削除報告など、私たちスタッフの見えないところで子どもの個別のアカウントに受けていることがわかり、対処することになりました。
今回、9月を以ってミラプロの生徒たち180名のアカウントを個人アカウントから、クラスルームアカウントへ全件移行しました。
更にミラプロの子どもたち全員にスクラッチコミュニティガイドラインを国際基準となるSDGsを含めて一人一人説明しました。
個人アカウントをクラスルームに移動することによって、ティーチャーアカウトから全員の動きを見ることができるようになって、ガイドラインから違反した行動、不適切なコメントなど個別に指導できるようになりました。
たしかに「プライバシーや自由度が奪われてしまう」という意見もあります。
その場合は個人アカウントを自分で作れば自己責任で自由にスクラッチを続けられます。
ただ、この子たちは社会人になるまで、今よりももっと世界中の人、多様な人たちとオンラインや仮想空間、メタバースで交流する機会があると思います。
それはアバターなどで人種や障がいの度合い、男女も分からないかたちで接することになると思います。
以前、ミラプロに外国の先生がいたとき、宗教上の理由から豚肉の話、お酒の話、断食の時期など気を遣って会話していたことも思い出します。
小学生、中学生の時期からちゃんと大人がまじめに面と向かって伝えないといけないと思うのですね。
「ミラプロでスクラッチプログラミングを学ぶ価値」はただ、技術、考え方を学ぶだけでなく、コミュニケーションのリテラシーも学べる場であるようにしたいと思います。