【J-POP名盤短歌】さんだる【短歌連作】
完全に安定したら「気持ち」とは呼べない代物なのかもしれない
お礼の笑みを見せる力が尽きた時も聴こえていたよおるがん
月の光に照らされて見える僕らの正体はてんてんてんてん
季節の変化でごまかしてなんとか生きのびている僕もあなたも
世界でひとりきりになったら終わりを告げる人がいないどうしよう
「どうか白昼夢であってくれ」と願う夢から覚めた時の汗と光
パンも国境をこえたら国籍が変わるのだろうかいつものパンも
いよいよ壊れた磁石を拾うことくらいしかやることがなくなった
違和感を頭痛薬でのりこえてみようとした時聴こえた幻
突然変異の帯びる性質は驚きと希望そして悲しさ
空中に遊泳禁止の看板を立てておくのを忘れていた