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2025年初舞台はすみだトリフォニーホールから!指揮・佐渡裕さん×新日本フィルと!

今回のプログラム~すみだクラシックへの扉 第28回 

株式会社ミラカナ 代表取締役の黒澤康子です。
先週末、1/31、2/1の2日間、すみだトリフォニーホールで歌いました♬
新日本フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会「すみだクラシックへの扉」と題するステージの第28回。
演奏は3人の作曲家による楽曲で構成され、私は合唱団の一員として、フォーレ作曲 レクイエムを歌いました。
●イベール(1890-1962)
室内管弦楽のためのディヴェルティスマン
 Ⅰ.序曲  Ⅱ.行列  Ⅲ.夜想曲  Ⅳ.ワルツ  
 Ⅴ.パレード  Ⅵ.フィナーレ 
●アルチュニアン(1920-2012)
トランペット協奏曲
●フォーレ(1845-1924)
レクイエム op.48
 Ⅰ.イントロイトゥス(入祭唱)とキリエ Introit et Kyrie
 Ⅱ.オッフェルトリウム(奉献唱) Offertoire
 Ⅲ.サンクトゥス(聖なるかな) Sanctus
 Ⅳ.ピエ・イエス(慈悲深きイエスよ) Pie Jesu
 Ⅴ.アニュス・デイ(神の子羊)  Agnus Dei
 Ⅵ.リベラ・メ(私を解き放ってください) Libera me
    Ⅶ.イン・パラディズム(楽園に)  In Paradisum

出演すると、基本的に他のステージは聴けません

合唱団として演奏会に出演する場合には、本番の出番10分くらい前に舞台袖で待機します。なぜかというと、自分たちの出演の準備(楽屋での発声練習など)で、出番10分前くらいに舞台袖に集まるからです。
聴けても最後の数分くらいを舞台袖に置いてあるモニター越しで聴く感じ。今回、3曲目・フォーレのレクイエムのみ出演なので、もちろん1曲目、2曲目は聴けないな、と。

ゲネプロで聞いた2曲目/アルチュニアン・トランペット協奏曲がすごかった!

しかし、今回は2曲目が聴けたんです!
1日目のゲネプロ(本番前に一通り演奏を通す)のときに待ちの時間があり、大ホール客席で聴くことができたのです!超ラッキー!
アルチュニアン・トランペット協奏曲のソリスト山川永太郎さん(NJP=新日本フィルハーモニー交響楽団  首席トランペット奏者)の演奏が超絶技巧で素晴らしく、本当に凄かったのです!本番もモニター越しでしたが、Bravo!!でした。
この協奏曲は、トランペット奏者誰もが憧れる曲とのこと、音楽的にも素晴らしかったですが、演奏している姿もかっこよかった。本番はもっとかっこよかったことでしょう。

3大レクイエムのひとつ、フォーレ

レクイエムとは死者のためのミサで演奏される曲のことを言います。
そして、世の中に沢山のレクイエムが作曲されています。
有名なところでは、芸術的な傑作の3大レクイエムでしょうか。
モーツァルト、ヴェルディ、フォーレのレクイエム。

モーツァルトのレクイエムは有名な逸話があります。「顔を隠した人が家を訪ねてきて、レクイエムを作曲してくれと依頼し報酬を前払いして消えた、それは死神だったのでは?」という内容。
また、ヴェルディのレクイエムは、作家のアレッサンドロ・マンゾーニ(1785~1873)の死を追悼するための曲として書かれました。
しかし、フォーレのレクイエムは誰かの死を追悼するために書かれたわけではないと本人が書き残しているようですが、フォーレのお母様が亡くなられたことでAgnus Deiから書かれたようだというお話を、オケ合わせのときに佐渡さんからお伺いしました。

フォーレク、好きな曲です

モツレク(モーツァルトのレクイエム)、ヴェルレク(ヴェルディのレクイエム)も良いですが、フォーレクも大好きです。
美しい和声の中に表現されている、静かな、或いは俯瞰した中に表現された祈り。最終曲の「Ⅶ.イン・パラディズム(楽園に)  In Paradisum」は
あまりに美しく安らかで、練習中に「このまま天国に行ってしまいたいと思うくらいだ」と我が師匠、栗山文昭先生がジョークを飛ばしておりましたw
ただ、そのジョークに共感するくらい、安らかな美しい曲。複数の天使に
導かれ天国へ行ってしまいそうです。

4曲目ボーイソプラノの歌声に心洗われた

Ⅳ.ピエ・イエス(慈悲深きイエスよ) Pie Jesu はソプラノが歌う曲なのですが、今回はボーイソプラノの中田君(小学3年生)が1日目、伊藤君(小学4年生)が2日目に出演。純粋で透明感のある響きと空に向かって広がる声の伸びにやられました!
長年生きて様々な苦難にぶつかり乗り越えたり落ちたりして黒くなった私の心が、2人の歌声で心洗われ白くなった気がしましたね。洗われた心、また黒く戻りそうですが、彼らの歌声を思い出し白さを保ちたいと思います。

次の舞台は紀尾井ホールにて、合唱団るふらん演奏会 3/25(火)19:00開演

今回は栗友会合唱団(音楽監督の栗山文昭先生のもとに混声合唱団4団体、女声6団体、男声2団体で構成)の一員として歌いました。
次回の演奏会は、その中の女声合唱団のひとつ、「合唱団るふらん」として出演します。
20名強で奏でる歌声は、今回のオーケストラとの演奏とはまた違う良さがあります。フォーレの演奏が終わったのでここから追い込みです。
本業の仕事と演奏活動の両立はとても大変ですが、
それを何十倍も超える素晴らしさがある、
音楽と声と人生に向き合い、全員で表現する大切な時間、
やり切ります。





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