SXSW2022で未来のセックスに関するパネルセッションをします①
こんにちは、フューチャリスト/Furturistの宮川です。SXSW2022で公式スピーカーとして登壇することになりました。
セッションテーマは未来の性愛について。
「Will We Still Have Sex in the Future?」と題されたパネルセッションを素晴らしい3人のスピーカーと共に行う予定です。
そこで!3月の開催が迫っていて直前ではありますが、私が担当するセッションをテーマに記事を書いていきたいと思います。
なぜ性愛の未来なのか?それはイノベーションリサーチから見えてきちゃったんです
うちの会社は、未来の世界を考える時にイノベーションリサーチを強みとしています。イノベーションリサーチ…なんだそれ!ですよね。
簡単にいうと、イノベーション、すなわち「新しい切り口や捉え方」を国内外からたくさん集めて(リサーチして)きて、ほら、みんなこんなこと考え始めてるよ、という事をまとめていく事です。
普通リサーチとは、ここまでの事を指すのですが、弊社VISIONGRAPH(ビジョンを描くという意味の造語)/未来予報株式会社の我々は、妄想力…もとい、想像力豊かな集団ですので、あれ、違うアイデアだけどなんか共通してない?とか、縁もゆかりもない人たちだけど、同じこと言ってるよね?という、見えにく〜い糸を手繰り寄せていきます。
いや、カエサルは言いました。人は見たいものしか見ない。
「見えにく〜い糸を手繰り寄せる」とは私たち、いや宮川が見たい未来を示すための証拠探しなのかもしれません。でもうちは、ビジョンには自分の{HOPE}を織り込まなければならない!と口酸っぱく言ってるので、それを体現するかの如く、見たい未来を紡いで未来予報としているのです(自己肯定だ!)。
私たちは、そうやって国内外から事例という糸を手繰り寄せた後、
みんな同じ事考えてるんだから、じゃこの先世界がこう変わるという未来のワンシーンを考えるのが、三度のご飯より好きなのです(それは宮川だけだよと弊社メンバーの意見が上がりそうですが💦)。
でも、たくさん事例を集めていくと、これが不思議なことに、同じ課題感、同じ切り口、同じ軸、同じ捉え方、同じコンセプトだという事がわかってきます。
これだけの情報社会ですからね、お互い影響し合って似通ってくるんじゃないの〜というご意見もあるかと思うのですが、単にアイデアが同じという事には全然関心がなく、違う産業、違う分野で、結局は言いたい事や実現したい事が同じじゃんという共通点を探していくのです。
この辺りの、未来予報的論理的推論の話は、宮川の中でまとまったらnoteに書くか、何か講演でお話するかしたいなとは思っています、とか自分の首を絞めるような発言をしておきます。
さて本題の、なぜ性愛の未来なのか?ですが、さかのぼれば2020年、新型コロナが感染拡大して”内に”閉じるしかなかった時に、お仕事もですね、なんだか一旦保留になったりして、自分的にも会社的にも次のテーマ探さなきゃという焦りもあったりして、すごく孤独を感じるようになりました。
この辺は皆さんも同じ気持ちを大なり小なり感じられていたのではないかと思います。
その少し前に、2020年予報の大きなテーマとして「(家族や恋人や友達といても)ひとりで生きる」未来の姿を出しちゃったんですけど、数ヶ月後にほんとに強制的に「ひとりで生きねばならない」状態になってしまったという流れでした。
>2020年予報+これからの10年予報「ひとりで生きる」のダウンロードはこちら
>2020年予報のnoteマガジンはこちら
一人暮らしをしていると、画面上のお友達や仕事仲間と話していて、いつもは蓋をしてる寂しさや虚しさが大きくなってきたものでした。通常モードだと一人でいることの楽しさや楽さ(どっちも楽という字を書きますね)の方が上回っているから、一人でいることを選択しているのですが、この時ばかりは寂しさと対峙せざるを得ませんでしたね。
でも一方で、一人でいることに慣れてきて、なんか、めんどくさくなるんですよ!
え、何が?コミュニケーションが!です。
だって、好きな時にNetflix見て、好きな時にUberEats頼んで、好きな時におうちヨガできるんですよ。なんかもう〜王様・女王様気分ですよね。
こんな女王様遊びしながら、一応仕事もして笑、海外リサーチしていると、性に関する情報やパートナーシップやシングルライフに関する情報がこれまでとは質が違ってきているなということに気付きました。もっと自由に解放的に、そして独りよがりでもいんじゃない?という事を受け入れてくれる考え方やサービスがたくさん出てきていました。
恋愛やパートナーシップって他者とのコミュニケーションの最たるものだと思うのですが、そこに強く紐づいた性愛、セックスってどうなっていくのかな?というのが最初のギモンでした。
寂しい⇄一人でいたい
愛したい・愛されたい⇄怖い・めんどくさい
受け入れたい・受け入れてもらいたい⇄わがままに自由に振る舞いたい
相反する思いがたくさん出てきますが、王様・女王様気分で性欲を満たすだけだったら、関係性が面倒になるリスクが高い、相手ありきのセックスなんてしない方がいいと思いませんか?
実際に若い世代の人たちは、昔よりセックス願望が減ってきているという調査結果もあると言います。セックスよりオナニーの方がいいじゃんって思う人たちがマジョリティになるかもしれないねと思って、その未来を描いたレポートがこちらでした。
>どうなる?セックスの未来 未来予報VOL.03 「性愛の未来」 ”オナ・シンギュラリティ”
オナニーが従来のセックスの価値観を変えるシンギュラリティが起こるという事で「オナ・シンギュラリティ」です。ぜひ皆さんに読んでもらって、セックスの未来について考えてもらえたらなと思います。
これがきっかけで、こちらのパネルセッションが決まりました。
未来でも私たちはセックスしてるんでしょうか?
というかなりストレートなタイトルがついたパネルセッションがSXSWの厳しい審査を通りました。
結果オーライということで。
次回はそれぞれのスピーカーを紹介していきたいと思います。
Futurist 宮川麻衣子
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