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賢く始める。リスキリングを支援する補助金・助成金のまとめ

信頼できるファイナンシャルプランナーがあなたのそばに。(ミライブ)


リスキリング(再スキル習得)の重要性がますます高まっています。
政府が個人のリスキリング支援として5年間で1兆円を投じる方針を示す
など、リスキリングに対する支援の動きが活発になっています。
これは活用した方が良いのでは!?

 1.リスキリングとは?

リスキリングとは、社会や技術の変化に応じて新たな知識やスキルを学ぶ
取り組みです。つまり、自分自身のレベルアップさせる活動とも言えます。
また、既存のスキルをアップデートするだけでなく、全く新しい分野のスキルを学ぶことも含まれます。

リスキリングが話題になる背景には、技術(AIやDXなど)の進歩、社会の
グローバル化などがあり、これにより労働市場のニーズが激変しています。
リスキリングのメリットとしては、雇用チャンスの拡大、キャリアの安定
、個人の成長などが挙げられます。

 2.リスキリングで何を学ぶ?

おすすめのリスキリングプログラムを8つご紹介致します。

①語学関連

語学関連のリスキリングプログラムは、グローバルなビジネス環境でのコミュニケーション能力を向上させることを目的としています。

これには、英語や中国語などのビジネス言語の習得、異文化理解のトレーニング、通訳・翻訳スキルの強化などが含まれます。

語学スキルの向上は、国際的な取引や異文化間の協力を円滑にし、ビジネスチャンスを拡大するのに役立ちます。

②マーケティング関連

マーケティング関連のリスキリングプログラムは、市場分析、デジタルマーケティング、ブランド戦略、消費者行動の理解など、現代のマーケティングに必要な知識と技術を提供します。

デジタル広告の運用、SNSマーケティング、SEO対策、コンテンツマーケティングなどの具体的なスキルを学ぶことで、企業のマーケティング戦略を強化し、競争力を高めることができます。

③プログラミング

プログラミングのリスキリングプログラムは、ソフトウェア開発、ウェブ開発、データ分析などの技術スキルを習得することを目指します。

Python、JavaScript、Rubyなどのプログラミング言語の基礎から高度なアルゴリズムの実装まで、幅広いスキルを学びます。

これにより、従業員はIT関連のプロジェクトに貢献できるようになり、デジタルトランスフォーメーションを推進する力を持つようになります。

④ライティング

ライティングのリスキリングプログラムを行うことで、効果的な報告書やプレゼンテーション資料の作成、ブログ記事やマーケティングコピーの作成、技術文書の明確化など、幅広いライティングスキルを習得します。

ライティング能力の向上は、コミュニケーションの質を高め、情報伝達の効率を向上させます。

⑤デザイン

デザインのリスキリングプログラムは、グラフィックデザイン、UX/UIデザイン、ウェブデザインなどの分野で必要なスキルを提供します。

Adobe Creative Suite(Photoshop、Illustrator、InDesignなど)の操作、デザイン原則、ユーザー体験の最適化などを学びます。

優れたデザインスキルは、企業のブランド価値を高め、製品やサービスの魅力を向上させるのに役立ちます。

⑥法律関連

法律関連のリスキリングプログラムは、ビジネス法、知的財産権、契約法、労働法など、企業活動に関連する法的知識を学びます。

コンプライアンスの重要性やリスク管理の方法、法的文書の作成とレビューなどのスキルを習得することが可能です。

法律の知識は、企業が法的リスクを回避し、健全な運営を行うために不可欠です。

⑦コミュニケーション

コミュニケーションのリスキリングプログラムは、効果的な対人コミュニケーション、プレゼンテーションスキル、ネゴシエーション技術、リーダーシップスキルなどを強化します。

対話やフィードバックの方法、チームビルディング、対立解消のテクニックなどを学びます。

優れたコミュニケーション能力は、チームの協力と効率を高め、組織全体のパフォーマンスを向上させます。

⑧金融教育(金融経済教育)

金融教育を受けることで、金融や経済に関する正しい知識や判断力
(金融リテラシー)を身に付けられます。

「人生100年時代」「老後2,000万円問題」という言葉を耳にされた事が
ある方も多いと思います。

現代社会では金融との関わりを持つことは避けられません。
当たり前の「生活スキル」として金融リテラシーを身に付ける必要が
あります。

 3.補助金・助成金の種類

これまでのリスキリングは企業経由の補助金・助成金が中心の支援となって
いました。
最近は、リスキリングやキャリアアップをめざす個人にも直接届きやすい
よう、個人向け支援も拡充されてきています。

個人がリスキリングを実施する際は、国や民間団体などから補助金や助成金
を受けられる場合があります。
「教育訓練給付制度」もそのひとつです。
厚生労働省が個人向けにリスキリング費用の一部をサポートする制度です。
これらの制度は、特定の条件を満たすことで利用できます。

教育訓練給付制度

この他にも、キャリアアップ支援事業や求職者支援制度、母子(父子)家庭
自立支援給付金などがあります。
いずれも特定の条件がありますので要件を確認してみて下さい。

また、地方自治体もリスキリングを支援するプログラムを提供しています。
例えば、東京都では短期集中型資格取得支援訓練というものがあります。

短期集中型資格取得支援訓練

 4.事例で確認

事例1: ITスキルの習得でキャリアチェンジ
30代のAさんは、製造業で働いていましたが、漠然と将来に不安を感じて
いました。そこで、IT業界へのキャリアチェンジを決意!
「教育訓練給付金」を利用して、プログラミングスクールに通いました。
この給付金は、訓練費用の一部を補助するものです。
Aさんはスキルの習得に対して、経済的な負担を軽減できました。

※教育訓練給付制度(専門実践)受講料総額の80%が給付対象(上限あり)
 現在の仕事を続けながら受講が可能です。

事例2: 現在はパートタイマー。正社員での復職を目指し、キャリアアップ
Bさんは、40代の女性で、新しいスキルを身に付けて、キャリアアップを
目指していました。
Bさんは、支援制度として経済産業省が提供する「リスキリングを通じた
キャリアアップ支援事業」を利用しました。このプログラムは、雇用保険
加入期間の要件がありません。「キャリア相談」「リスキリング」「転職」
までを一体的に支援してもらえます。

※リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省)


アメリカでは、転職回数はポジティブに捉えられますので、平均勤続年数が
4.2年というデータがあり、労働年数を40年で計算すると
約8回転職(9社経験)になります。
日本の平均勤続年数は、12.1年でアメリカの2.9倍です。同じく労働年数を
40年で計算すると約2回転職(3社経験)していることになります。

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