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puppet master 傀儡師 第七話 ゴンの死。ウイルスとAIエーアイは人の進化をどう考えるのか。人はなぜスポーツをする。

ウイルスが介在する事によって、人間は強いDNAディー・エヌ・エー集団として勢力を増して来たと言えるが、恣意的な操作によって、ウイルスをテロリスト達がばら撒いた場合、その結果はどうなるのかだろう?


DNAディー・エヌ・エーに意思があったとしたら、どういう対応をするだろう?

同じく、AIエーアイはそれをどう判断するだろう?

一つ面白い話がある。

AIエーアイはスポーツをしないが、人類はスポーツを楽しむ。

哺乳類の遊びとかじゃれ合いは一種のスポーツとも取れる。

健康のため
体力増進・維持のため
運動不足を感じるから
楽しみ、気晴らしとして
筋力増進・維持のため
肥満解消、ダイエットのため
友人・仲間との交流として
美容のため
家族のふれあいとして

スポーツは、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や、とりわけ青少年にとっては、スポーツが人間形成に多大な影響を与えるなど、心身の両面にわたる健全な発達に不可欠なものとなっています。

スポーツを通して学べる社会のルールやマナーもあります。

教育という面でもスポーツは大きな役割を果たしています。

身体の内部のエネルギー効率を最大限高めていくために、あらかじめ起きることを予測してそこに対処していくことでエネルギーの使用と生産の効率を高めていきます。

ここで最も重要なのは予測する能力です。

これは乳児のころから多くのデータを取りこみ、過去の経験をすべてデータ化することで、予測機能を高めていきます。

これはまさにいまAIエーアイがおこなっていることと同じなのです。

では、人間が人間足らしめているのは何故か?何をもって人間なのか?

また、人間がその他の動物より優れていると考えられるのは何故か?違いは何か?

その答えは、人間の脳による進化や変異などによるものです。

その人間の脳は予測機能を高めてきたことで生存率を高めてきたわけです。

つまりは人間はこの予測機能を高めるような行動をとることによってより強くなってきたのです。

スポーツをしないAIエーアイと比較すると、脳とプログラムが共通点と言えるでしょう。

人間がAIエーアイと違うのは、運動をすると、筋肉から「マイオカイン」というホルモンが分泌されます。

マイオカインは若返りホルモンと呼ばれ、全身の臓器に影響を与え、病気や老化の抑制にも関連していると考えられています。

また、認知症などの予防や治療にも効果があります。

つまり、人間はホルモンの働きにより、肉体が若返る機能を有する所がAIエーアイと決定的に違います。

ウイルスがテロリストによってばら撒かれたとしても、9割の人間が死滅しても、生き残ったDNAディー・エヌ・エーが最強遺伝子として、反映に向かって進むだろう。

AIは、遺伝子配列から不自然な恣意的操作を発見したとしても、放置する事が最強になるための最善策と判断するかもしれない。

一個人の痛みや個の幸せなどDNAディー・エヌ・エーにとっては無意味な出来事であろう。

誰かの恣意的なバイオテロリズムも、DNAディー・エヌ・エーやAIエーアイにとっては、想定内の出来事かもしれない。

イーザ社の研究所の研究班タツノコ主任研究員キラ子が、また、ため息をついていた。最近、ソーシャルネットワークサービスの仮想空間であるドヤドヤの居酒屋八兵衛の常連だったゴンが亡くなったらしい。と仲間が教えてくれた。

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