【建設生産支援クラウド×建設BPO】施工管理アプリ「Photoruction」を徹底解説
「Photoruction」は、2021年のJMRの調査で「生産性の向上が期待できる」「サポートが充実」「建設業事業者に推奨したい」の三冠を獲得した人気の建設生産支援クラウドサービスです。今回は、株式会社フォトラクションに独自提供していただいた資料をもとに、Photoructionの魅力を徹底解説していきます。
Photoructionの特徴は、「建設生産支援クラウド」「建設BPO」「建設業特化型AI」を組み合わせた施工管理支援サービスです。プロジェクトの情報を一元管理できるクラウドアプリのほか、フォトラクションが開発した建設業特化型AIを活用した建設BPOによる高品質なアウトソーシングサービスで大幅な生産性向上を支援しています。
数ある施工管理アプリから何を選べばよいか悩んでいる方は、ぜひご覧になってみてください。
建設生産支援クラウド「Photoruction」とは
それではさっそく建設生産支援クラウド「Photoruction」の概要をみていきましょう。
Photoructionの目指している姿
Photoructionが目指しているのは、プロジェクトの運営手法の標準化で実現する「データドリブンな生産プロセス」です。
建築物は工場で同じものを繰り返しつくる工場製品とは異なり、土地の風土や建物の特徴が毎回異なる「一品受注生産」が基本です。そのため、プロジェクトごとにマネージメントの手法が異なり、生産性がなかなか向上しない一因になっています。また、一品受注生産がゆえにデータの水平展開が難しく、人による作業に大きく依存していることもBIMやCDEを活用したデジタルな生産プロセスへの対応を難しくしています。
Photoructionは、工程や施工計画書の作成、写真の整理、検査結果の記録などの支援と並行して、これらの作業の標準化を進められるのがメリットです。Photoructionを使えば使うほど業務が標準化され、Photoructionの自動作成機能を使える業務が増えていきます。これにより、プロジェクトを横断して標準的な業務の流れが水平展開され、「データドリブンな生産プロセス」が実現します。
Photoructionのサービスの特徴
Photoructionは、工事写真や図面などの管理を効率化する「クラウドサービス」、クラウドを通じて建設会社の業務代行を行う「建設BPOサービス」、建設BPOサービスを支える「建設業特化型AI」の3つを核としています。
クラウドベースのアプリは、わかりやすいユーザーインターフェースで直感的な操作が可能です。誰でも簡単に扱えるため、デジタルデバイスに慣れていない方でも親しみやすく、多くの作業員が携わる建設現場においても気軽に導入することができます。
他の施工管理アプリにはないPhotoruction独自のサービスが、建設業特化型AIを活用した「建設BPOサービス」です。建設に特化した高品質なアウトソーシングサービスでノンコア業務を切り分けられるため、作業員は技術的なコア業務に集中して生産性向上に繋げられます。
Photoructionのオールインワン生産支援クラウド
まずは施工管理アプリとしての基本機能である「オールインワン生産支援クラウド」の各機能をみていきましょう。
工程表の作成
Photoructionの工程表機能は、ネットワーク工程表に対応しており、作業の手順やクリティカルパスをわかりやすく表現できます。工程線の書き込み、移動、変形など、直感的な操作で自由にレイアウトできるので、誰でも簡単に工程表を作成することが可能です。
作成した工程表は、クラウドを介してリアルタイムに共有されるため、工程の変更を直ちに知らせることができます。現場に出ているときは、モバイルアプリで工程表を閲覧しましょう。
タスクの管理
タスク機能では、業務を可視化して一元管理が可能です。「誰が」「何を」「いつまでに」といった業務情報の設定や、書類や図面と連携させた管理ができます。担当者への自動通知や、業務の進捗の共有機能により、業務の漏れや重複をなくします。
検査の記録
Photoructionの検査機能では、図面をベースにした検査シートにピンを置くことで検査の記録を行えます。検査の状況はクラウド上で一元管理されるので、複数のユーザーが同一の検査シートを編集することができ、作業の抜け漏れを防止できるのがメリットです。
「工事写真台帳」や「現場検査野帳」などの検査書類の自動出力により、検査の事前準備に必要な時間を大幅に削減できます。自動出力される検査書類のカスタマイズ性も良好で、プロジェクトの特性にあわせて柔軟に対応可能です。
また、現場ではモバイル端末のアプリで検査記録やチェックリスト機能を利用できます。現場でも慌てることなくスムーズに検査を実施できます。
書類の作成・管理
Photoructionでは、ワンクリックで簡単に書類を作成できます。写真の属性を自動で読み取り、情報を反映させてくれるため、文字入力の手間を大きく削減できるのが特徴です。作成した書類はExcelやPDFに出力でき、クラウド上で一元管理することができます。
書類のカスタマイズ性が高く、自社独自の書類にも対応可能です。モバイル端末でも書類を作成できるので、いつでもどこでも書類作成を進められます。
工事写真
Photoructionの工事写真機能を使うと、属性によって自動的に写真が整理されるため、事務所での写真整理の時間を大幅に削減できます。また、撮影した写真はリアルタイムで関係者に共有されるので、作業の漏れ・重複による手戻りや二度手間を防ぐだけでなく、トラブル発生時には素早く状況を伝えられます。
自由にレイアウトできる電子小黒板を使えば、現場での工事写真の撮影をスムーズに進めることが可能です。COMSIAの信憑性確認(改ざん検知)に対応しており、直轄工事も含めたあらゆるプロジェクトで安心して利用できます。
図面
Photoructionの独自技術により、大容量の図面でも高解像度かつ高速で閲覧可能です。図面の差し替えもPhotoruction内で行うことが可能で、バージョンの付与による最新図面の管理ができます。図面上に矢印や計測といった情報を追記することもできるので、検査の記録や作業員への作業指示の場面で役立つでしょう。
BIM(オプション)
オプションではありますが、Photoructionは、ブラウザやモバイル端末でモデルを閲覧できるBIMビューワーを搭載しています。現場でもモバイル端末で手軽に3Dモデルを確認できるため、作業員とのイメージ共有や、設計者・建築主への説明で役立ちます。
PhotoructionのBIMビューワーは、3D形状だけでなく、オブジェクトが持つ属性情報も読み取ることが可能です。形状だけではわからないときも属性情報で意図を理解できるなど、BIM本来の実力を最大限に引き出せます。断面図やウォークスルーといった機能も利用できるので、さまざまなシーンでプロジェクトの理解を支援してくれます。
Photoructionの建設BPOサービス
Photoructionの大きな特徴が、建設業に特化したBPOサービスです。ここでは、一般的なアウトソーシングやBPOとは異なるPhotoructionならではの「建設BPO」の魅力に触れていきます。
BPOとは
BPOとは、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(Business Process Outsourcing)の略称であり、業務プロセスの一部を企画・設計・実施までを一括して外部委託することです。従来のBPOは、通常の外部委託と比べて、長期的に専門性のある業者に委託できる安心感がある一方で、人の作業である以上、品質の維持には課題を残しています。
Photoructionの建設BPOサービスの特徴
Photoructionは、後述の建設業特化型AIを活用した独自の「建設BPOサービス」を提供しています。AI環境をベースとしているため、人の作業に起因する品質のバラつきが少なく、品質の標準化を期待できます。
以下に示すのは、建設BPOを利用した業務の流れの一例です。
業務プロセスの要所ではオペレーターによる作業やチェックを行っているため、AI特有の表記・表現の揺らぎで品質に影響を及ぼすこともありません。人にほとんど依存していないため、知識や技術の属人化を防ぎ、将来も安定して継続的に利用できるのが、建設BPOのメリットです。
建設BPOのサービスオーダー画面
Photoructionの建設BPOのサービスオーダー画面は非常にシンプルです。委託できる業務が一覧表示され、迷うことなく建設BPOメニューを選択できます。サービスの概要を知りたい場合は、用意されている解説動画で依頼内容や提出物、納品物を確認することが可能です。
建設BPOの一例:配筋検査支援
Photoructionの建設BPOの一例として、「配筋検査支援」を紹介します。
配筋検査支援を利用する場合の提出物は、構造図の伏図と配筋リストです。伏図と配筋リストをもとに、建設業特化型AIを活用して「電子黒板」や「検査ピン付きの野帳」、「検査項目(チェックリスト)」を作成します。人による作業は最小限なので、常に高品質な成果物を受け取ることが可能です。
配筋検査前の事前準備を外部委託することで、作業員はコア業務である検査に集中できるでしょう。
Photoructionの建設業特化型AI
Photoructionの高品質な建設BPOを支えているのが、フォトラクションが開発・保有している「建設業特化型AI」です。PDFの2次元図面から「面積や長さの拾い」、「配筋検査野帳や写真台帳の作成」などを行うことができ、工事現場におけるノンコア業務を55%まで削減します。
建設業特化型AIとオペレーターを組み合わせた建設BPOサービスの加速により、建設業界の人手不足の解決を目指しているとのことです。
おわりに
Photoructionは、利便性の高い施工管理アプリを提供するだけでなく、建設業特化型AIを活用した自動書類作成機能や建設BPOにより、生産プロセスの標準化を目指しています。その先に見据えているのは、「データドリブンな生産プロセス」です。
一品受注生産が基本の建設業における「データドリブンな生産プロセス」への切り替えは難しいですが、Photoructionをはじめとしたデジタルツールを積極的に取り入れ、生産プロセスのデータを蓄積していくことが第一歩といえます。
今なら、「BIMオプション」とセットであることを条件に、建築BIM加速化事業の補助金を活用できます。これを機に、「Photoruction」を導入してみてはいかがでしょうか。
参考
・株式会社フォトラクション「Photoruction」
・株式会社フォトラクション「Photoructionについて」(株式会社フォトラクション提供※)
・株式会社フォトラクション「会社紹介」(株式会社フォトラクション提供※)
・株式会社フォトラクション「建設BPOのご案内」(株式会社フォトラクション提供※)
※「株式会社フォトラクション提供」の文章および画像は、株式会社フォトラクションの許諾を得て掲載しています。無断で複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます。万が一、そのような事実を発見した場合には、警告の上、悪質な場合には法的措置をとる場合がございます。
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