世論の動向(2020年8月第2回)
今週は、毎日新聞・社会調査研究センター(毎日SSRC)、共同通信、ANNの世論調査が発表されています。
⭐臨時国会召集
臨時国会の召集については、すでに発表されている8月のJNN、NHK、読売新聞の世論調査に続き、今週の世論調査でも「早く国会を開くべきだ」「速やかに開くべきだ」などが圧倒的となりました。
⭐新型コロナへの政府対応
新型コロナウイルスへの政府対応の評価は、今週の調査では大きな変化は見られませんでした。
毎日SSRC世論調査(8月22日実施)
評価する 20%(3ポイント増)
評価しない 63%(3ポイント増)
共同通信世論調査(8月22~23日実施)
評価する 34.0%(1.7ポイント減)
評価しない 58.4%(0.7ポイント減)
ANN世論調査(8月22~23日実施)
評価する 24%(3ポイント減)
評価しない 59%(3ポイント増)
下の図は、各社の偏りを補正した後に平均した結果です。評価は7月から8月上旬にかけて急落し、その後、底を打ったとみなすことができそうです。
⭐内閣支持率
内閣支持率と不支持率も大きな変化が見られませんでした。内閣支持率は毎日SSRCで2ポイント増、共同で2.8ポイント減、ANNで3.0ポイント増と食い違っていますが、これは世論調査で想定される誤差範囲内です。
毎日SSRC世論調査(8月22日実施)
内閣支持率 34%(2ポイント増)
不支持率 59%(1ポイント減)
共同通信世論調査(8月22~23日実施)
内閣支持率 36.0%(2.8ポイント減)
不支持率 49.1%(0.6ポイント増)
ANN世論調査(8月22~23日実施)
内閣支持率 37.4%(3.0ポイント増)
不支持率 42.2%(6.1ポイント減)
各社の偏りを補正して平均した結果です。内閣支持率は一年間かけて緩やかに低下してきており、通常国会を閉会した後も低水準で推移しています。
2013年以降の長期的な推移です。
⭐政党支持率
政党支持率は、無党派層が依然として高水準にあります。下落していた維新の支持率は、現在は下げ止まっていると見られます。
2013年以降の長期的な推移です。
⭐与野党の支持率
与党の支持率と野党の支持率をそれぞれ合計したものです。
⭐青木率
青木率は、内閣支持率と与党第一党(現在は自民党)の支持率の合計です。これが高いほど政権は安定になると言われます。50ポイントを切ると倒閣危険水域です。
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note: みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート