(後編)2024 ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS の結果を看板屋さんが見て…
群馬県高崎市の「あなたの街の看板屋さん」未来社のHMです。
この時期、どうしても2024年を振り返って的な話題になってしまうことご容赦くださいで始まった前編の続きです。
広告業界の「へり」くらいには存在する看板屋さんですので、毎年ACC賞は楽しみに今日も一緒に見ていきましょう
PR部門
田舎者ですのでどうしても興味が出てしまうのが、群馬県のおとなり長野県の軽井沢のおとなり佐久市の「リモート市役所」の取り組みでしょうか
一方通行の発信ではなく、インタラクティヴでとっつきやすく親しみやすい
人間だって、「おれってすごくいいやつなんだぜ」と一方的に言われるよりは少しでも話せばわかるというもの
実際すごく良い処ですよ、住んだことないけど…
前編で紹介した「冷凍餃子フライパンチャレンジ」と「バーガーキングを増やそう」はこちらにも入賞していますね
デザイン部門
一番注目したのは「不二家」の「不二家リブランディングプロジェクト」です。
デザイン的には優れたものと理解した上で苦言を申せば、Amazonやクロネコヤマトほど目にする機会が少ないものを、ここまで簡略化して大丈夫かな?という思いです。
初見でパッと見せられて「不二家だ」とわかる方がどれだけいるでしょうか?それでも接触機会が増えれば認知度も上がり成功となるのでしょうが、巷で目にするチャンスがない・・・
世の中に浸透するには、他の成功事例より時間がかかると感じました。
メディアクリエイティブ部門
知っていたのは、またもや「マクドナルド」の「ティロリミックス 2024」
「ポテトが揚がる時の音」をブランド資産として活用しています。
実は筆者、あの音で心安らぎます、愉快になります。
だからティロリミックスはきっとみんなを幸せにしたのだと思うのです。
クリエイティブイノベーション部門
他の部門でもたくさん受賞していましたがここでご紹介。
「キリン」の「エレキソフト」。
広告の賞ですので製品自体には言及されるべきでないのかもしれませんが、「いつものお箸やレンゲをエレキソルトスプーンに替えるだけで、塩分を控えたスープやカレーがおいしく楽しめます。“微弱な電流の力で、塩味やうま味など、食事の味わいを増強させ、おいしい減塩食をかなえます。」という減塩を厳命されている筆者には夢のような製品。欲しいけれど簡単には買えないようです…
生活もメディアも多様化し、届いていない広告だらけでした。
テレビの前にはだれも座っていないし、ネット広告業界もGoogleのサードパーティクッキー停止すると宣告されて顔面蒼白となり、夏には停止を撤回と発表され少し血行が戻ったようですが、その流れは確実にやってきます。
スマホで広告をかいくぐってスクロールするのは、もはやゲームのごとくとなり邪魔者・悪者となった広告。
「スキップ」の文字が出てくる場所に待ち構えているカーソル
筆者高齢なため出てくる広告は「養毛剤」と「グルコサミン」のみ
「広告業界の未来は明るい」と言い続けたい気持ちは理解しますが、本当に明るいかどうか業界の人はもう一度立ち止まって考えてほしいと考えた「2024 ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」でした
HM