5. 新プロジェクト
はじめに
皆さんこんにちは!
ミライノラボ学生研究員の広瀬です。
今回は、今年度新しくスタートする取り組みをお伝えします!
新プロジェクト
三菱地所住宅加工センター様からのご依頼で、株式会社ミライノラボは社員の皆様に対してSDGsへの理解度や関心の向上を目指した研修会を実施します。
三菱地所住宅加工センター様の業務は、主に住宅産業と呼ばれる、住宅用の木材の輸入・製造・加工・販売業です。
先日、事前の打ち合わせもさせていただきました。
昨今、「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成のための取り組みをよく見聞きするようになりました。だからこそ、今一度なぜSDGsに取り組む必要があるのかを考え、自分事として捉えることが重要になっています。
三菱地所住宅加工センター様の事業にかかわる分野でも、SDGsにかかわる問題が増えているそうです。例として、”ウッドショック”と呼ばれるなど木材価格の高騰をお話ししていただきました。
ウッドショック?
2021年4月28日付の朝日新聞朝刊[1]では、木材価格、世界で深刻にという見出しで木材価格の高騰を伝えています。
以下は、この記事に出てくる米シカゴ・マーカンタイル取引所[2]の木材価格です。
[2]
2020年春に一度価格が底をついた後、この10年で一番の高値を付けていることが分かります。
2020年4月1日に約260ドルであったものが、2021年5月10日には約1608ドルまで値上がりしました。
1ドル109円で換算すると28,340円から175,272円に値上がりしたといういことになってしまいます。
また、先程の朝日新聞の記事は、高騰の理由とその影響について取り上げていますので、1つずつ見ていきたいと思います。
なぜ、高くなったの?
価格が上がってしまった背景として挙げられている事柄を需要と供給に分けて整理してみます。
新型コロナが及ぼす影響は、供給する時に使うコンテナの流通が滞ってしまうだけでなく、お家でもできるDIYなど需要が増えることに繋がるということでした。多くの木材を輸出できる状況ではないのに、木材を欲しいと思う人は増え続けるとなると現場はかなり困った状況になっていると考えられます。ちなみに、私は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でお荷物の到着が遅れる場合があるとの注意書きを思い出しました。コンテナ不足が私たちの買い物に影響しているかもしれませんね。
高くなるとどうなるの?
木材価格の高騰による消費者への影響として以下のことが考えられるそうです。
・住宅着工の遅れ
・値上がり
この問題は、SDGsの15番目の目標である陸の豊かさも守ろうにも共通しますね。
[3]
木材の需要量が安定していれば、林業の仕事も安定して生まれ、森の整備に繋がっていくからです。このように三菱住宅加工センター様を含む住宅産業や木材を取り巻く環境は、社会の動きとも大きく関わっていることが分かります。また、輸入した木材の価格高騰により、国産の木材に転換される可能性も考えられます。
おわりに
私自身、SDGsについて学ぶ中でどのような方法でSDGsを達成できるかを学び考えたいと思っていた中でしたので、このプロジェクトで色んな事を学びたいです。
また、その学びをnoteでシェアしていく予定ですのでお楽しみに!
引用
[1]「木材不足、世界で深刻に」, 『朝日新聞』, 2021年4月28日, 朝刊, 6ページ
[2]米シカゴ・マーカンタイル取引所, 木材先物価格
[3]国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」
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