37.ヤマナハウス冊子プロジェクト
皆さんはじめまして。
千葉大学理学部生物学科4年、ミライノラボ研究員の石井和(いしい やまと)と申します。
私は現在高山において重要な役割を担っているアブラムシについて研究しながら、「ヤマナハウス冊子プロジェクト」と題した南房総市の自然に関する冊子の作成に取り組んでいます。
アブラムシはとても魅力的な生き物なので研究の話も沢山したいのですが、今回はこのプロジェクトを企画した経緯と今後の展開について説明していきます!
生物学との出会い
私の南房総市での活動の原点は、生物学との出会いが挙げられます。
私は小さいころから「自分がやりたいことをしてお金を稼ぐ」ことに憧れを抱いており、学生時代にサッカーや水泳といった様々なことにチャレンジしてきましたが、どれも中途半端で終わってしまいました。
そうした中で、私が高校2年生の時に生物という授業と出会いました。
生物の授業では光合成や遷移といった私たちにとって身近な現象のメカニズムを知ることができ、また、授業を聞いて疑問に思ったことについて先生と議論することがとても楽しく、人生で初めてもっと知りたい!と思える好きな科目ができました。
そして、生物を勉強していると、
「私が感じている生物学の魅力をより多くの人に伝えたい」
という思いが段々と強くなりました。
そこで、生物学の魅力を普及させる、という自分がやりたいことをしてお金を稼ぐことを目指し、私は生物学科を志望しました。
ヤマナハウスとの出会い
千葉大学理学部生物学科に進学することが決まった私は、生物学の魅力を普及させる方法を模索しました。
そして、「南房総市産学協働地域活力創造事業」の一環として南房総市で活動している中で、南房総市の自然が豊かだという特徴を活かせば、生物学の魅力を伝えることができるのではないかと考えました。
特に、お世話になっている施設のひとつである「ヤマナハウス」は、自然や生物学の魅力を普及させるには最適な場所です。
何故なら、ヤマナハウスは都会と田舎の多様な人々が定期的に集まり、里山全体をリノベーションしながらDIYや畑仕事といった自分のやりたいことができる場所で、ほとんどのヤマナハウスでの活動は自然と密接に関係しているためです。
また、私は所属していた学生団体で紙芝居動画を、ミライノラボ研究員の活動で店舗ののれんの作成を担当した経験があり、そこで意見をぶつけ合い議論しながら「もの」を作り上げることにやりがいを感じるとともに、人と協力しながら課題を解決することに自信を持っていました。
以上より、ヤマナハウスの自然に関する冊子を作成すれば、ヤマナハウスに関わる方々に自然と生物学の魅力を伝えることができ、更に、他者の意見を尊重して行動できるという自分の強みを活かしてお金を稼ぐ方法を模索できるのではないかと考え、「ヤマナハウス冊子プロジェクト」を始動させました。
このプロジェクトは、千葉大学工学部のデザインコースの3年生と共に2024年2月の作成完了を目標にして進めています。
進捗は私やヤマナハウスのFacebookを通して定期的に報告しますので、興味がある方は是非フォローをお願いします!
目標の達成に向けて
私は来年度より千葉大学の大学院に進学します。
大学院でもこの活動は継続する予定なので、あと2年南房総市にお世話になります。
来年度で完了する予定の冊子プロジェクトは、自然や生物学の魅力の普及への効果は期待できる一方で、利益を出すことは難しいのではないかと考えています。
しかし、南房総での活動は、普段大学に通っているだけでは出会えないような様々な経歴の社会人の方々と交流し、ビジネスに関する知識や経験を吸収することができる点が魅力的です。
そこで、冊子プロジェクト完了後は、社会人の方々との交流を通して社会で求められている能力を習得することで、自然や生物学の魅力を伝えながらもビジネスとして成り立つような企画を検討していければと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このnoteを通して、私の活動に少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
では、また南房総市でお会いしましょう!!
参考文献
「ヤマナハウス」
https://yamanahouse.site/
「PR TIMES 千葉大生がごみ問題をテーマに、幼稚園児向けの紙芝居動画を制作」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000466.000015177.html
「ミライノラボ 牛久のれんプロジェクトの見学会に行きました。」
https://mirainolab.co.jp/chiba/ichihara/1653/