「令和の米騒動」の原因は?
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。最近、スーパーマーケットや直売所などの米売り場では棚切れをしているところをよく見かけますね。また、米があっても価格が非常に高くなっていて、うちの家内も「お米が高すぎる~・・・」とぼやいています。SNSなどのトレンドワードに「令和の米騒動」などと上がってくように、ほんとうに米不足の様相を呈してきています。
米が主食の日本では、米は常に「有って当たり前」で買いに行っても品切れなんてことは今まであまり記憶にないですよね。夕食はやはり米!
コメ離れという言葉もありますが、夕食にパンではやはり落ち着かないというか、物足りないというか・・・。
現在の米不足の原因はいろいろいわれていますが、長期的に見ると減反政策の影響や農家の高齢化なども影響しているといわれています。ただし短期的な原因を見ていくと、昨年の夏の暑さによる米の不作が原因ということらしいです。
しかし2023年産の米のコメの出来具合を示す「作況指数」は101で平年並みです。
「平成の米騒動」といわれる1993年産米の作況指数は74だったのからくらべると、収穫量的には不作ではないということができそうですが、23年産は特によい品質のコメが不作で、形や色の悪い米の割合が増えている状態で、通常、消費者がふつうに食べていた米(良い品質の米)が減ったのだといわれています。
〇原因1:昨年の猛暑により良い品質の米の収穫量は減った。
また消費者が欲しがる品質の米が減ったといっても、民間企業が在庫しているお米の量は2024年3月末時点で215万トンあり、米が不足しているという状態ではないのですが、大手米卸等は販売先が確定した状態のお米を保管しているケースが多く、一般消費者に販売しているような米穀店等に自由に販売できるお米が少ないという状況になっているとのことです。
〇原因2:大手米卸等は販売先が確定した状態のお米を優先して保管しているため、一般の米穀店等に回ってくる米の量が減った。
ともあれ、今が一番品切れ状態になっている時期で、もう少しすれば産地で米が収穫され、新米が出始めるので、もう少しだけ辛抱しましょう。
(うーん、しかし今年の夏も暑かったが収穫量は大丈夫かな?)
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