おいしいトマトは品種選びから!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。農作物の栽培をしているとやっぱりおいしい作物を作りたくなります。人に食べてもらって「おいしい!」といわれると苦労して栽培した甲斐がありますよね~。何よりもうれしい瞬間です。
この喜びは家庭菜園であれ、プロ農家であれ、同じですよね。
おいしいトマトを作るには以前に記事に書きましたように栽培技術を磨いておいしいものを作り出すこともできますが、この技術を学び・習得するには時間もかかり、家庭菜園など趣味でやっている方にはハードルが高いといえます。
(たまに家庭菜園でもすごい技術を持っている方もいますが・・・www)
ならばということで、栽培品種を選ぶ際に、もともと美味しくなる品種を選ぶのが良いと思います。種苗会社からカタログを取り寄せ品種の特性、特に美味しいものを作りたい場合は「食味」の部分をしっかりと見比べて、品種を選びましょう。
毎年、種苗会社から品種が開発されて、新しい品種がドンドン出てきますので、新しいカタログを取り寄せてみていきましょう。
下記のグラフは「美しいトマトの科学図鑑」という書籍に掲載されていましたトマトの糖度・酸度を品種ごとにマッピングしたグラフです。一般にトマトの美味しさは「糖度と酸度のバランス」で表現されることが多いです。
このグラフを見てみると、トマトといっても品種がたくさんあり、品種ごとに糖度・酸度が違うことがわかります。糖度をみてみると「まゆか」が圧倒的に糖度が高いことがわかります。また中玉・ミニトマトの糖度が高く、大玉は糖度が低いことがわかります。
(くわしくは「美しいトマトの科学図鑑」を読んでみてください)
ただしそもそも「おいしい」という感覚は人それぞれなので、糖度が高いからおいしいと感じる人もいれば、糖度だけでなく酸度も必要だという人もいますし、夏に食べるならばあっさりとした味のトマトが良いようにも思います。
(おいしいさでは糖度・酸度だけでなくグルタミン酸などによる味の「コク」みたいなモノも大事です。)
どのあたりのトマトを狙っていくかは、栽培するみなさんしだいですね!
ちなみに私は糖度8、酸度1あたりに位置する「フルティカ」が好きです。
美味しい作物を作りたければぜひ品種選びに力をいれてくださいね!