農産物ブランド化にはお金がかかる? (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。なんどか農産物のブランド化について記事を書いてきました。その中で、ブランドになるためには単なる「名前」と違い、その名前を聞いたときに良いイメージ(らしさ)が思い浮かぶことが大事だという話をしてきました。
今日はブランドを作っていくためにはお金がかかるのか、、という話をしたいと思います。
農業に限らず「大企業と違って中小企業は広告宣伝費が少ないからブランドを作ることができない」みたいな話は中小企業の経営者などからよく聞かれます。確かに使えるお金はあったほうがいいですがそれだけではないと思います。とりわけ農家が目指すブランド化は全国ブランドではなく地域に「愛される農家」としてのブランドのはずです。
広告宣伝費についても少し考えてみたい。
例えばあなたが昨日を見た広告で、 今、具体的に覚えてるものはいくつあるだろう?今朝の新聞広告の内容は何だったか覚えているでしょうか?
実際に聞いてみるとほとんどの人が一つも思い浮かばないケースが多い。
おそらく生きていくなかでたくさんの広告に接しているにも関わらず、ほとんどの広告は忘れ去られている、もしくは目にも入っていません。
広告を見るためにテレビを見る人はほとんどいないし、そもそも我々は 広告を真剣に見ません。だから記憶にも残りにくいのは当然です。
もちろん広告を繰り返せば知名度は高まるかもしれないですが、広告をしたからといってブランド力は高まるわけではないです。
強いブランドは広告というよりも 口コミから始まりメディアに取り上げられという流れで生まれるケースが圧倒的に多いです。スタートは口コミです。
口コミもメディアの報道も基本的にはお金はかからない。そうブランドに関する情報伝達は 広告宣伝費がなくても可能だということです。
まして「地域に愛される農家」のブランドを作るのには、お金をさほどかけずにできます。
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