介護俳優塾 第三日目
3月25日は介護俳優塾三日目でした。
家庭医の孫大輔さんをゲストに映画「うちげでいきたい」の制作秘話や、医師としての役割を演じること、家族や他者に対しての演じること、オープンダイアログとフラットな対話の場づくり、社会的処方、新作映画について等、菅原さんとの対談を通じて、幅広い視点から、ケアと演じることの接点について問いを持つことができました。
私自身としては、孫さんが、医師として若い時には一生懸命役割を演じていたが、今は自然体に近くなっている、とおっしゃっていたことが印象に残っています。コミュニケーション以外のタスクを減らしていくことが自然体に相手と向き合う上では大切、ということをこれからも意識していきたいと思います。
空気感や雰囲気、そこに「いる」だけで安心感を提供できることも、ケアに関わる私たちには求められています。言葉による表現だけにこだわりすぎずに、安心を提供するための雰囲気をつくるという視点も持ち続けていきたいです。
また、家族は、一番身近な存在だからこそ対話がままならないということがあるのかもしれません。自分は子供である、とか父である、とか子供は~せねばならない、という規範にしばられてしまったりします。家族の間で感情的になる時、いつもの決まったせりふのパターンになってしまったり。ただ家族の中でも演じることで、いつものパターンを破ることができる場合があるのかもしれません。第三者としてケア職やケアマネジャーのような存在が家族間の対話に入ることで家族関係がよい方向へ変わってくる事もあります。ケア職は家族間の対話を促せる名脇役になる必要がある、ということを、再認識することもできました。
次回第四日目は、4月23日20時~プロの介護職による公開ワークショップがあります。
https://kaigo-engeki2024.peatix.com/
出演頂くのは、先日、52間の縁側の見学会もさせてい頂いた、いしいさん家代表の石井英寿さん、介護歴10年で、先日訪問介護事業所を立ち上げたばかりの大西晃志さん、介護歴9年でユニット型特養のユニットリーダーをされている白濱彩香さんになります。
当日は、演劇づくりから発表までを体験して頂き、参加者の皆さんにはその一部始終をご覧きます。
介護現場での対話の可能性を、演じることを通じて、共有できる機会になればと思っています(^^)
今回のみの参加も可能です。
第5回の演劇ワークショップは5月16日を増設しています。ケアと演じることに関心のある方はぜひ。ご一緒できることを楽しみにしています☕