リモートワークにおけるアイデア発想方法-オフィスのようにアイデアを出すには?-
リモートワークだとアイデア出しがうまくいかない、というお悩みはありませんか?
リモートワークは、個人で完結する業務には向いているものの、ディスカッションでアイデア出しといった複数人での共同作業は、やはり、リアルに対面したほうがやりやすい、というのが正直なところでしょう。
新型コロナウイルスの影響でリモートワークに移行したものの、これまで対面でのブレストなどを通じてアイデア出しをしていた方は、どうやってリモートで効果的にアイデア出しをするか、試行錯誤されているのではないかと思います。
そこで、今回は、リモートワークでもアイデア出しをうまくやる方法を考えてみたいと思います。
リモートワークでなぜアイデア出しがしづらいのか
まずは、そもそもなぜリモートワークだとアイデア出しがしづらいのか、を考えてみます。
① アイデア共有のための模造紙やホワイトボードがない
対面でディスカッションする場合、アイデアを共有するため、模造紙やホワイトボードを使っていたと思います。
リモートワークでは、参加者それぞれが別の空間から参加しているため、オフィスで使っていたような模造紙やホワイトボードが使えません。
つまり、テキストでは表現しにくい考えを、伝える手段がないことが難しいのが一つの要因と思います。
② 話の脱線が起きにくいため、話題が広がらない
リモートワークでのコミュニケーションは、どうしても必要最低限の会話になりがちです。
普段、相手の発言に対して、言葉だけでなく視覚情報など、様々な情報を処理していますが、言語に焦点が集中するからこそ、話が単調になりがちです。
話の脱線が起きにくく、話題が広がらないため、アイデア出しに必要な「アイデアの発散」が難しく感じます。
リモートワークでもアイデア出しを行いやすくするための方法
それでは、リモートワークだとアイデア出しがしづらい理由を元に、アイデア出しをしやすくする方法を考えてみます。
① オンラインで使えるアイデア共有ツールを使う
まずは「アイデア共有」の方法についてです。リモートワークでは、普段オフィスで使っていたリアルな模造紙やホワイトボードは使えませんが、オンラインで使えるアイデア共有ツールが多くありますので、これらを使ってみるのはいかがでしょうか?
模造紙でのアイデア出しでおなじみの「ふせん」が使えるなど、リアルな模造紙やホワイトボードと同じ感覚で使えるツールもあります。いくつかご紹介します。
・広い用途で使えるオンラインホワイトボード miro
オンラインでホワイトボードのように使えるツールです。複数人で同時に編集ができるため、まさにリアルなホワイトボードと同じような感覚で使えます。
テンプレートも豊富で、ブレストに便利な「ふせん」を使ったテンプレート、マインドマップ、カスタマージャーニーマップなど、目的に合わせてさまざまな使い方ができます。
なお、オンラインホワイトボードはMicrosoftやAdobeからも出ています。
それぞれ、Microsoft Teamsと連携していたり、Adobe XDのプラグインで使えたりするものなので、現在使用しているツールに合わせて、取り入れやすいものを試してみてください。
・デモ画面も作れる Whimsical
エンジニア系の人であれば、Whimsicalはいかがでしょうか?
こちらも、miroと同じように、さまざまなテンプレートが準備されていて、共同で作業ができるツールですが、きれいなフローチャートが作れたり、Wire Frame機能で、デモ画面も作れたりするなど、エンジニアに嬉しい機能が備わっています。
・アイデアの蓄積に便利な Milanote
Milanoteはテキストだけでなく、画像イメージも簡単に貼り付けられるオンラインノートです。ボードと呼ばれる画面に、アイデアやアイデア出しのためのネタを自由に貼り付けていくことができます。
あらかじめノートをチームで共有し、随時メンバーがアイデアを貼り付け、アイデアを蓄積していき、アイデア出しの際にそのノートを見ながらディスカッションする、といった使い方ができます。
② 普段から雑談の時間を作る
次に、「話題が広がらない」問題について考えてみます。リモートワークでのコミュニケーションがうまくいかないと感じるのは、リモートでのコミュニケーションに慣れていないことが理由の一つだと思います。
そこで、普段のリモートワークから意図的に雑談の時間を設けて、リモートでもコミュニケーションを取りやすい雰囲気をあらかじめ作っておくことをお勧めします。
ちなみに、オフィスで仕事をしているとき、「雑談が盛り上がって良い企画のアイデアが思いついたけれど、忙しくて記録に残すのを忘れていて、そのうち内容を忘れてしまった」、といった経験はありませんか?
実は、リモートの方が、記録を残す点では有利です。雑談にチャットを使えば、記録に残ります。Web会議の録画機能をうまく使うのもよいでしょう。実際に企画をする際に、それらの記録を見返して、アイデア出しに活かすことができます。
③ あえて「オフ」状態で参加する
もう一つ「話が広がらない」問題に対する対策として、アイデア出しの会議にはあえて「オフ」状態で参加する、というのはいかがでしょうか?
ブレストでアイデアを発散させるには、リラックスした空間や雰囲気を作ることが必要、とよく言われていますが、リモートワークでは、すでに自宅などのリラックスした空間で働いていることが多いため、その環境を活かしてみるのです。
普段のリモートワークでは、オンとオフをきちんと切り替えることが必要ですが、アイデア出しに関しては、あえて仕事モードに移る時のルーチンを省いてみたり、同じ自宅の中であっても普段仕事をしているスペースとは違うスペースから参加してみたり、あえてオンのスイッチを入れず、リラックスして参加してみてください。
以上、リモートワークでもアイデア出しをうまくやる方法を考えてみました。
リアルに対面したほうがやりやすい部分もあるのは事実です。しかし、リモートワークでは、働く環境や状況が人によって違うため、オフィスにいるときよりも参加者の多様性が広がります。
参加者の多様性が広がれば、オフィスでは考えられなかった多様なアイデアが生まれるかもしれません。リモートワークであることを逆に活かして、みなさんのお仕事において面白いアイデアが生まれることを願っています。
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