きらい
きらい、きらい、きらい、きらい、きらい
ぜんぶきらい。
時々、きらいで気持ちの中が占領されてしまう。
大きなきっかけがあるわけじゃない。
日常の中にあるきらいが
ゆっくりと貯まっていって
コップのきらいの水がついにあふれる感じ。
うわぁ〜とちゃぶ台でも
ひっくり返したくなる気分。
ちゃぶ台なんてないけど。
目の前の小さな画面に夢中になり過ぎて
まともに歩けもしていないのに
そのくせ要領のいいところだけは
きっちり見逃さない。
今日はそんな誰かがきらいで
きらいがあふれている。
こんな時は無理に前向きにならない。
とことん自分の真っ黒な部分と向き合って
落ち込んで、
落ちるところまで落ちて
コップのきらいの水を溢れさせて減らす。
何か答えも希望もあるわけじゃないけど
どんな感情も
出し切ることが必要なのかなと思う。