はるさとみらい

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大人

「はやくしなさい」 「すぐしなさい」 大人は すぐそう言う 「あれをやりましょ」 「これはやめましょ」 大人は 勝手にきめる 「あれをしなさい!」 「これをしなさい!」 大人は すぐ命令したがる 何を急ぐ? 人生は長い なぜ勝手に決める?  少しは私のことを聞いたらどうだ なぜ命令する?   私は大人のコマなのか? いや 私は 私だ

    • 雨の降る朝

      雨の降る朝 水の音を 聞いてごらん どこからか どこからか 雨が花をうつ メロディーが聞こえる 雨が花をうつ朝 そっと 花を見てごらん どこからか どこからか 春の風が ささやく 春の風が囁やき 雨が花をうち 雨が降る朝 やがて 虹がでるだろう 花につく 露とともに

      • 妖精の休み時間

        たのしくって 忘れちゃいそう わらってて 忘れちゃいそう 憎しみや 怒り 欲張りや 嫉妬心 たのしくって うれしくて おかしくて しあわせで そんな日が きたらいいな そんな日が くるといいね 人って残酷で 欲張りだけど 本当は わらいたいんだよ なにいってるの そんな日はあるじゃない 生まれたばっかりのころ 子どもと よばれたころ 何事も 面白くて 新鮮で 素晴らしくて 忘れてるだけだよ いつかきっと 思い出すよ…

        • 青いそらの中に

          青いそらの中に 一羽のとり うかぶ しろいとり うかぶ まっすぐな 心のように まっすぐに とんで行く姿をみると きいてみたくなる どこにいくのですかと 何をするのですかと そのとりは 世界の果てをめざしていた 上へ 上へ ぐんぐん ぐんぐん もっと遠く もっと上へ 限界まで… 宇宙まで… 人間に これほどの気力があれば もっと すばらしかったのに

          花と太陽

          ある朝だった 庭に生えた  一輪の花が言った どうしてなの? どうして太陽は 私をいじめるの? どうしてなの? どうして太陽は 私を枯らすの? 暑くて太陽がイヤになっちゃう 月日はたち 老いぼれた花に 笑った太陽が言った それはね それはね花よ 君はとても小さかったんだよ だからね だから平等に当てられた光が 君にはとても暑かったんだよ 本当は わかってた 太陽が 優しいことも そういって 花は死んだ 見事な 死に様だった

          白ぎつねへ

          もう一度だけ 指を青く染めて くれませんか もう二度と 会えない人のために あの花畑へ つれていってください もう会えぬ そんな人のためだけに もう一度だけ 染めてくれぬか ぼくより

          なぜ 《ぼくと私と君》

          さらば 友よ ザンパ、スターク いまはもう いないけど きっとみんなを 見続けてる なぜ 人はだますの なぜ ぼくが必要なの なぜ ダ・ヴィンチハートがないと生きていけないの (「そらにうかんでいる」より)

          なぜ 《ぼくと私と君》

          地獄のHAPPY 《ぼくと私と君》

          たとえ地獄に いようとも その時の自分で 変わっていく 地獄のHAPPY 地獄のHAPPY 地獄にいたってハッピーになる たとえ天国に いようとも その時の自分で 変わっていく 天国でDEAD 天国でDEAD 天国にいたってデッドする (「そらにうかんでいる」より)

          地獄のHAPPY 《ぼくと私と君》

          写真の中で 《今と日常》

          写真の中で きみは変わっていく 何日も 何日も 過ぎていく 写真の中で きみは笑っている ふれたくても ふれたくても ふれられずに (「そらにうかんでいる」より)

          写真の中で 《今と日常》

          ボクタテ 《今と日常》

          ボクタテ ボクタテ まわらない口で 君は言う (ぼくたち) (ぼくたち) ボクタテ ボクタテ いつか君との 秘密の言葉に (ぼくたち) (ぼくたち) "ぼくたち"と 言えるようになっても "ボクタテ"を忘れないで "ぼくたち"と 言える仲じゃなくなっても "ボクタテ"を忘れないで 父さんとの やくそく (「そらにうかんでいる」より)

          ボクタテ 《今と日常》

          星屑ひとつ 《今と日常》

          ひとり 涙を流したら 夜空に ぴかっと何かが光る 星屑ひとつ ほしくず一つ 私もひとつ ほしくず一つ ぼくが 涙を浮かべると 君の瞳に 何かが光る 星屑ひとつ ほしくず一つ 君もひとつ ほしくず一つ いつか私が ひとりになる いつか私も ひとりになる 星屑ひとつ ほしくず一つ 私はひとり ほしくず一つ (「そらにうかんでいる」より)

          星屑ひとつ 《今と日常》

          平凡のドア 《今と日常》

          平凡のドア 力いっぱい開けて やってきたのは ぼくの日常 朝起きて 寝るまでの 平凡の 毎日まいにち ぼくの日常 だけども なんども なんども 力いっぱい 開けるのは ぼくの日常 恋しいからか (「そらにうかんでいる」より)

          平凡のドア 《今と日常》

          お約束 《めぐるしぜん》

          あたしンちの お庭から見える 小さな木に たまごがあるの だぁれも しらない わたしの ひみつ 誰にも おしえてあげないもん あたしの宝物… あたしンちの 窓からも見える 小さな木の 5つのたまご だぁれも  しらない たまごの やくそく 秘密にしなきゃ いけないもん たまごの お約束… (「そらにうかんでいる」より)

          お約束 《めぐるしぜん》

          子どもとカレら 《めぐるしぜん》

          あるわんぱく坊主がいたとしよう ありあまる力 友達はいない でもその子の親友は 大きな大きな杉の木だった あるかわいい女の子がいたとしよう 大好きなままごと 親は買ってくれない でもその子のままごとは 栗や草や葉っぱだった 自然は子どもの友達だ 草や葉っぱ 大きな木たち 自然は子どものお母さんだ コケや虫も 枯葉だって ただ 大人になると 忙しくって そんなこともわすれるけど (「そらにうかんでいる」より)

          子どもとカレら 《めぐるしぜん》

          野生の声 《めぐるしぜん》

          満月の夜  オオカミの遠吠えが響く 悲しいような 切ないような目で ただ一心に 仲間を集める 探したって いないのだ 呼んだって こないのだ それがわかっているはずなのに 満月の夜 うさぎの子供が月を見る 悲しいような 切ないような目で いなくなった母さんが 月にいると信じながら 見つめたって いないのだ 見つめたって こないのだ 薄々感づいていたのに  人間は このことに気づくであろうか 野生の声を 聞くことはできるのであろうか 月が 一心に話しかける それが わ

          野生の声 《めぐるしぜん》

          見守ってくれている 《めぐるしぜん》

          久しぶりの早おき 日の出のお日さまがまぶしいな ちゃきっと時間通りに学校へ 今日は風も出てるね 学校帰り 少し寄り道 小川の水 宝石キラキラ 夜になる 涼しくなる 満月の光が優しい 怖くなったら 思い出して 大丈夫 大丈夫 ウチはきっと 大丈夫 お月さまが 風が 見守ってくれている 小川が まん月が 見守ってくれている (「そらにうかんでいる」より)

          見守ってくれている 《めぐるしぜん》