ローレル24年産 ファインスカイ24考察

ファインスカイ24

父ミッキーロケット
母父アグネスタキオン
栗東 角田晃一厩舎予定
1000万/200口 牝馬 鹿毛
生産 協和牧場


母ファインスカイはローレル募集馬、ダート短距離で3勝。
3/4同血の兄に現オープン馬のゴーゴーユタカ。

協和牧場自慢のアサカフジ牝系で、いとこにはローレルで現在1勝クラスのデュアルロール。
そもそもアサカフジに関しては特段大活躍した馬というわけではないのですが、Buckpasser3×3を始めとした強い父母相似配合で、短距離やダートをこなせるようなパワーを伝えています。

アサカフジの代表産駒ヘイローフジは芝ダート問わず短距離戦で活躍し中央6勝。
キョウワロワリングは芝短距離重賞制覇、父がハーツクライに替わったキョウワジャンヌは1200で勝ち上がったものの距離に融通が利いて秋華賞2着、ジャンヌの全妹ゼノビアも1200から1600で大活躍しました。

このように強烈なパワーを遺伝させるのがアサカフジ牝系であり、父モズアスコット母ヘイローフジのデュアルロールも同じように筋骨隆々のパワータイプに出てダートで勝ち上がりました。栗東坂路を51.0秒で駆け上がるパワフルさがあり、ひょっとしたら将来は芝短距離でもやれるんじゃないかと思ったりしています。


デュアルロールとファインスカイ24は、いとこの関係以上に配合的な関連性を持っています。

以下、デュアルロールの母母(アサカフジ)と父モズアスコットの母母の血統構成です。

アサカフジの持つ血を殆ど網羅しています。出資時には「Misty Hour≒アサカフジの3×2」と思っていたのですが、よく見るとヘネシー≒ダンシングブレーヴなど、他にも近い血を豊富に持っているのでこれはIndia≒ヘイローフジの2×1と呼べそうですね。

もう少しデュアルロールの話をすると、強烈な相似配合ではあるのだけど…アウトサイダーになる血がなかったり、父も母もクロスの強い馬同士だったりと配合的に褒められない部分も少なからずあり、ピンパー要素が強いなと感じていました。
(結果デュアルロールは気性良し馬格良し体質良しで今の所文句の無い子ですが)


このデュアルロールに感じていた褒められない部分を見事に解消したのがファインスカイ24になるのです。

ミッキーロケットはNureyev4×4など強めのクロスを内包する中距離馬でした。
一方ファインスカイは綺麗に5代アウトブリード(アサカフジが内包するクロスはあるが)

そしてこの配合において輝いているのが母父アグネスタキオンで、このラインだけ非Northern Dancerであり非Mr.Prospectorであり非La Troienneでもあり…見事にアウトサイダーの役割を果たしています。

また、デュアルロールでもあった「アサカフジの血をいじる」もやっています。

Sabreonはミッキーロケットの母母になりますが、CaerleonはNijinsky、Round Table(父Princequillo)、Royal Charger(≒Nasrullah)、La Troienneを持ちます。
またRivermanもNasrullahとPrincequilloとLa Troienneを持ち、MiswakiとSeeking the Goldは3/4同血でもあるのでアサカフジと相当に近い血を持つと言って良いでしょう。

アサカフジから緊張→緩和→緊張という配合のリズムも素晴らしく、タキオンのラインも決まっています。配合的にはなかなか見ないレベルのものがあると思っています。

デュアルロールより若干距離が持ち、勿論強力なパワーを活かしたタイプだろうと思います。ゴーゴーユタカに近い感じになりそうかな?
懸念点があるとすればミッキーロケットの種牡馬としての能力…かと。重賞馬も出しているミッキーロケットですが、母父ディープ頼みなところがあるんですよね。

ルーラーシップが母父ディープから足りない要素を貰って活躍馬を出しているのと同じ理屈だと思います。こちらは母がゴリゴリのパワータイプですから、方向性が違うという点は認識すべきでしょう。

1000万募集は正直破格だと感じており、当歳の今で出資を決めました。後は様子見して1/100に上げるかどうかを判断したいと思います。

本馬の他にも24年産駒が過去最高のラインナップと断言できるローレルクラブ。非会員の方は是非HPをご覧になってください。良いクラブだと思いますよ😁

いいなと思ったら応援しよう!