トレサンセール24 考察

父スワーヴリチャード
母父Rip Van Winkle
牡馬　黒鹿毛

一部界隈からは既にYGG24年産の目玉と目されているトレサンセール24。（まだ来るかはわかりませんが😂）

母の代表産駒は中央3勝サザンナイツ、YGGではトレメルヴェーユこそ振いませんでしたが、トレブランシュ、トレベルオールの兄弟は募集額以上の賞金を既に獲得、トレサフィールも調教で見所のある時計を出しており楽しみな存在。

まずはスワーヴリチャードから考察していきます。

父スワーヴリチャードは初年度産駒が大爆発しており重賞勝ち馬を5頭輩出。レガレイラとアーバンシックは殆ど同血の間柄で、それぞれG1を制覇しています。
今やYGGの看板馬であるスウィープフィートの父でもあります。

スワーヴリチャードは5代アウトブリードの血統構成であり、Northern Dancerが濃いロカやエッジースタイルからG1勝ち馬が出たのは緊張と緩和の観点からも納得と言えます。

また、ハーツクライは若駒のうちはトモが甘くなりやすいという弱点を抱えており、そこを補完できるDanzigとの組み合わせが一種のニックスとなり、サリオスやヌーヴォレコルト、ワンアンドオンリーにダノンベルーガなどハーツクライにしては早くから活躍できる組み合わせになっています。

このニックスはハーツクライ後継でも同様で、ジャスタウェイ×Danzigにおいてもダノンザキッドにヴェロックス、ルージュエヴァイユにヤマニンウルス、マスターフェンサーなどを出しており、かなり有効なのです。

スワーヴリチャードにおいてもレガレイラ、アーバンシック、スウィープフィート、コラソンビートと重賞勝ち馬のうち4頭がDanzigを抱えており、現状では逃せない組み合わせでしょう。

スワーヴリチャード自体は母父Unbridled’s Songの早熟性の助けを借りて早期から頭角を現しましたが本番ではあと一歩足りず、G1を勝ったのは古馬になってからでした。5歳秋でジャパンCを勝ったように、ただの早熟ではなくハーツクライの成長力もしっかり兼ね備えたタイプと言えそうです。

トレサンセールはゴリゴリの欧州血統で、Galileo≒Anabaa Blueの2×２という無敗の凱旋門賞馬Ace Impactを思わせる血統構成になっています。Danzigもしっかり抱えていて、スワーヴリチャードの相手としては合うでしょう。
二歳戦からしっかり戦えるのでは。

ただしトレブランシュとトレベルオールを見るに気性面で難しいところも出やすい繁殖（サザンナイツもセン馬だし）です。
父オルフェーヴルの影響も大きいのでしょうが、2代母トレラピッドが気難しい血であるAureoleをクロスで持っており、これが悪さをしているかもしれません。

血統表からのイメージでは、Rivermanのクロスもあり…Aureoleの影響もありそうと考えると…まんまスウィープフィートを牡馬にしたタイプで、後方から大外を回してビュッとキレるような馬になるのではと予想します。
馬込みは苦手である可能性あり。
距離はイマイチわかりませんが、1600〜2000くらいと無難な予想をしておきます。

お馴染みの繁殖にスワーヴリチャードですから高すぎなければ先行満口は堅いかな？
それに見合った魅力がありそうに感じており、来たら余程のことがない限りは申し込むつもり。

トレサンセールは素晴らしい繁殖だと思っていますが、1番合いそうな種牡馬がYGG的に無さそうなのは少々残念ですね。キズナっていうんですけど…
父ダノンレジェンドだった23もかなり高評価しましたが、基本的にクロスが薄いStorm Cat持ちを合わせてみたい繁殖ですよね。