第一回海藻着床状況調査
2024.04.13 2月上旬に海中に設置した炭素繊維ベルトによる海藻着床実験の状況調査を行ったので、その結果報告を行います
マコンブの種糸の発芽状況
海中に沈めて、約2か月後の状態
調査の日は幸いに海域は穏やかでした。
ここは気仙沼大島の一番北の海域に位置する磯草港実証実験第一試験区です。
海中に沈めたのが、2月上旬でした。
例年になく冬場の海水温が大きく低くなることはなく、著しい暖冬の年だということができます。コンブの発芽は海水温が上昇すると不発芽になる恐れがあり、開始時期が遅くなった分生育が心配されました。
しかし、早くもマコンブの種糸から発芽した新芽が確認できました。
成長はことのほか順調そうです。
成長の状況は場所により異なりますが、いずれも生育は旺盛のようです。
今後は、水中カメラで直接海中の状態を観察することが必要です。
定期的に繁茂の状況並びに成長速度等を観察していきます。
今後の実験予定
栄養塩溶出装置の有効性について
不足する海洋の栄養塩が、磯焼け現象の一因ではないかと考えています。
そのため、鉄イオン溶出のために炭素繊維製の袋にスチールウール(鉄の繊維)を入れたもの。また、同時にスチールウールと同時に育成光線を発する鉱物を同梱したものの2種類の袋を海中に沈めることとしました。
カキの生育促進効果について、これも定期的にカキ養殖の漁師さんの協力をいただきながら観察していくことといたします。
その結果も逐次報告させていただきます。
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