EU、ロシアに輸出禁止など追加制裁案 首脳会議~そんなこと言っている場合ですか?~【日経新聞をより深く】
1.EU、ロシアに輸出禁止など追加制裁案 首脳会議
2.西側諸国は正義を装っているけれど
未だにロシアが悪という論調の日本メディア。しかし、実際の所業は醜いことが多々出てきています。
調査報道記者でピュリッツァー賞を受賞しているシーモア・ハーシュがノルドストリーム爆破事件の裏側を暴露しました。これまでも西側の関与、さらにノルウェーの関与が噂されていましたが、「やっぱりか」という感想と共に、その裏側の醜さを見た気がします。これは一読しておくべきです。
当然、これにはロシアも反応しています。
ロシアはもう間もなく大規模攻勢をかけてくる模様です。
ロシアがウクライナを制圧し、ウクライナとその後ろ盾のNATOが敗戦となれば、これまでの西側のやってきたこともロシア側から情報公開されていくでしょう。その時、世界は、驚くべき真実を知ることになるのではないでしょうか。
3.そんなこと言っている場合ですか?
米、英、仏、独等各国がウクライナへ戦車の供与を決めました。しかし、ウクライナへ届くのは春以降。戦車が届く前にロシアは大規模攻勢をかけてきます。結局、西側の戦車があれば対抗できるような話もありましたが、それは、全く無意味な話となりそうです。
そして、西側がやってきたことをロシア側の情報から世界中に漏れ出しています。
イスラエルの元首相ベネット氏は、自身の動画で、開戦1カ月ほどでウクライナとロシアの和平交渉が始まったものの、それが決裂したのは、米英による圧力があったからと発言しました。さらに、ベネット元首相はプーチン大統領は最も素晴らしい対話者だと言い、当時17の和平案が練られていたことも紹介しています。さらに、プーチン氏はゼレンスキー大統領を殺さないと約束し、そのためにゼレンスキー大統領らは地下壕から出てきて地上で執務を取ることができるようになったこと、そして、西側の要人もウクライナ政府への訪問が可能になったことを話しています。
ベネット元首相はウクライナ戦争はウクライナのNATO加盟の希望から始まったと指摘しています。つまり、戦争の原因はNATO側の東方拡大政策に合ったということです。このことを、イスラエルの元首相が発言するのは、驚くべきことです。
それだけ、事態は西側が正しいという世界の空気ではなくなってきているということでしょう。
これは、EU首脳会議の後の記念写真だそうです。しかし、こんな笑顔で手を握り合っている場合なのでしょうか?
2022年9月30日にプーチンは演説で痛烈に西側を批判しました。しかし、ウクライナとNATOが敗戦すれば、このプーチンの演説がその通りだったとなるでしょう。
ロシアを悪として責めるだけの何の考えもない単純な善悪論に終始している日本。その根本は西側諸国のあり方。
自分たちのことだけを考えていたのは、どうやら日本もその一員としての西側諸国だったということが世界に晒されるのは時間の問題となってきた気がします。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】