夢と希望を持って ④
あれは今でも覚えてる。
1時間目の体育の授業が終わってみんなで教室に帰る時、
学校の入り口に女の人の姿がある。
事務の人が私の担任の先生を呼んだ。
私はなんか嫌な感じがした。
その直感は当たってしまった。
数時間後、私は先生に違う教室に呼び出された。
なんだろ…あの女の人と関係しているのかな…?
不安が私の心を襲うんだ。心臓がバクバクいう。心音がだんだん速くなっていく。帰りたい。この場所から早く自分の教室に帰りたい。
そう思っていたら、担任の先生が怖い顔をして現れた。
「お前、俺が何を言いたいかわかるか?」
先生は流石に怖い目をして私をじっと見つめて私の身体は凍りついた。
私は一瞬でわかった。また変な事を言われたと。
「わかりません」
と言った。
前から母親には「自分は何もしていないなら素直に言えばいい。悪いことをした悪いって思ったらすぐ謝りなさい。そして反省しなさい。でもあんたが悪いことをしてないなら私はあんたを守るよ」
と言われていたのを思い出したからだ。
でも、先生は違った。
大きな声で声を張り上げて「嘘をつくなああああああああああああ!!!!!!」と。
しかも一回だけではない。
何回も何回も何回も。
今でもあの顔と姿は忘れられないし思い出すと吐き気がする。
でも、何回もほんとうのことを言っても信じてもらえなかった。
先生は私の敵なんだ。味方はしてくれないんだ。
私はこの時、覚悟を決めた。