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会議・商談のアイスブレイク

■会話における1流、2流、3流
 商談や会議における会話の仕方に1流、2流、3流のやり方があると言われています。会話のやり方の3流はなかなか本題に入らずダラダラしてしまいます。仕事の場合には、参加者の時間を無駄に奪ってしまうことにもなり、よろしくありません。次に、2流の会話のやり方はすぐに本題に入ります。仕事を効率的に遂行する上では正しい姿勢なのですが、無駄が無さ過ぎて空気が重くなりがちです。効率も大切ですが、会議に参加している人も人間ですから、良い雰囲気を作りたいものです。そして、会話における1流の人のやり方は、適度なアイスブレイクを挟み会話のゴール達成のために良い空気をつくります。そして商談や会議を時間通り終わらせ、良い結果を得ることができます。
 
■アイスブレイクとは?
 アイスブレイクとは、氷を解かすことを意味しています。会話におけるアイスブレイクとは、会議や商談における重苦しい雰囲気を軽くして、会話をしやすいようにします。良い空気にすることで会話をスムーズにして会議や商談を進めやすくすることがアイスブレイクの目的です。
 
■アイスブレイクのやり方
 セミナーや研修などにおいては、アイスブレイクの方法として、簡単なゲームする場合もあります。しかし、ゲームをすることは、商談や会議などのアイスブレイクとして適していません。そこでビジネスおける会議や商談のアイスブレイクの探し方として、「木戸に立てかけし衣食住」をご紹介したいと思います。「木戸に立てかけし衣食住」とは、頭文字から季節・道楽・ニュース・旅・天気・家族・健康・仕事・衣食住のことを指しています。
 
【キ: 季節】
 季節ネタは、初対面の人にも顔見知りの人に対しても使いやすいアイスブレイクです。特に季節の変わり目や暑い日や寒い日などは、お互いに共感もしやすいので、良いアイスブレイクになるのではないでしょうか。
 
【ド: 道楽】
 道楽ネタは、趣味や興味があることをアイスブレイクに使うことです。ゴルフ等の共通の趣味があれば会話が弾んで良いかもしれません。あとは、他の人がやっていないような、ユニークな趣味についての話も興味がそそられて良いかなと思います。
 
【二: ニュース】
 ニュースネタは、相手が興味を持ちそうな、その時々のニュースを取り上げて、会話のきっかけとすることです。相手の業界のニュースネタをあらかじめ仕込んでおくなどすると、会話がしやすくなります。
 
【タ: 旅】
 旅ネタは、堅苦しい雰囲気を変えるのに良いかもしれません。相手が言ったことがある場所であれば、共感もしやすいので良いアイスブレイクになるかもしれません。
 
【テ: 天気】
 天気ネタはアイスブレイクでよく使われる鉄板ネタといえます。天気の状況に合わせて相手を気遣う言葉があると良いかもしれません。
 
【カ: 家族】
 家族ネタは、お互いに親近感を生み出すので、良いネタだと思います。ただし、家族構成などのプレイベートについて話したくない人もいるので、その点は注意をした方が良いと思います。
 
【ケ: 健康】
 健康ネタは、年齢が上がるについて関心が高いトピックになります。相手が関心を持ちそうな話題を振るようにしましょう。
 
【シ: 仕事】
 仕事ネタについては、ビジネスでは良く使われます。逆に話が長くなりすぎないようにコントロールすることが必要です。
 
【衣】
 相手の服や身につけているモノを褒めたりすることによって、相手にも気持ちよくなってもらえるので、優れた会話のきっかけになります。
 
【食】
 食べ物ネタは鉄板といってもいいかもしれません。近くで美味しい店や、今食べたいものなどを話すことによって場の空気が和むのではないでしょうか。
 
【住】
 住んでいる場所や地元などの話も良く使われます。そこまでプライベートに踏み込むことないですし、お互いに近くに住んだことがあると親近感を醸成できるかもしれません。
 
 以上、会話におけるアイスブレイクは重苦しい空気を軽くし、会話をスムーズにすることができるので、時に重要なスキルになります。ただし、注意が必要なのは、会話の相手がアイスブレイクを好む人なのかどうかを見極めることです。すぐに本題に入ることを好む人もいるので、アイスブレイクは行わない方が良い場合もあります。そこは、相手の好みや空気を読むことが必要になりますので、それを踏まえてアイスブレイクをしていきましょう。
 
(第57回 2022/4/26)

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