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注目のテクノロジ5選

■テクノロジのトレンドとは?
 ガートナー社が提供しているテクノロジのトレンドは、毎年公表されており、IT分野のトレンドとして注目されています。2022年のテクノロジのトレンドは下記の通りとなっています。


 また、iMagagineによって、ガートナー公表の2020年、2021年、2022年のテクノロジのトレンドの整理がなされています。その中で2年連続、ないしは3年連続登場しているのは、5つのトレンドとなっています。複数年で取り扱われているテクノロジは、トレンドが継続しているとみなすことができます。今回は、この5つのトレンドについてご紹介をしたいと思います。



 
■注目のテクノロジー5選
①ハイパーオートメーション
 ハイパーオートメーションでは、色々な技術やツール(RPA、機会学習、AIなど)を組み合わせ、連動する複数の業務を自動化します。RPAが特定の業務の自動化であるのに対し、ハイパーオートメーションは業務全体の自動化を目指します。例えばデータを収集し、取捨選択して、分析、その結果をレポートにする一連の業務を複数のツールや技術を組み合わせて自動化していくイメージなります。

②サイバーセキュリティ・メッシュ
 サイバーセキュリティ・メッシュは、分散型の企業が、オンプレミス、クラウドなどの場所に関係なく、スケーラビリティ、柔軟性、信頼性のあるセキュリティを導入/統合するセキュリティ・アーキテクチャ・アプローチです。例えば、リモートワークにおいて社外から社内デジタル資産に安全にアクセスすることが可能になるなどがあげられます。
 
③プライバシー強化コンピュテーション
 プライバシー強化コンピュテーションにおいて、重要なのが秘密計算技術です。秘密計算技術とは、データを暗号化したまま計算することができます。そのため、万一漏洩しても暗号化されているため情報の流出が防げるというメリットがあります。
 
④AIエンジニアリング
 2023年末までにITリーダーの50%がAIプロジェクトの概念実証を終えて、成熟度を本番稼働レベルにまで引き上げることが求められています。その中でAIエンジニアリングとは、AIモデルを継続的に利用するための統合的なアプローチです。ガートナー社によると、「2025年までに、AIエンジニアリングのベスト・プラクティスを確立している10%の企業は、確立していない90%の企業に比べ、AIへの取り組みを通じて少なくとも3倍以上の価値を生み出すようになる」と述べています。
 
⑤トータル・エクスペリエンス(TX)
 トータル・エクスペリエンス(TX)は、下記を融合する事業戦略です。
 
・カスタマー・エクスペリエンス (CX)
・従業員エクスペリエンス (EX)
・ユーザー・エクスペリエンス (UX)
・マルチエクスペリエンス (MX)

 TXの目的は、顧客や従業員の信頼、満足、ロイヤリティを高めることで、適応力と柔軟性に富むTXを実現することにより、売上と利益を拡大することを望んでいます。
 
 以上の5つがガートナー社において、2020年~2022年までのテクノロジのトレンドのランキングで2年連続もしくは3年連続で登場しているテクノロジとなります。
 
(第68回 2022/7/16)
 
 
[参考サイト]
(2021). Gartner、2022年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドを発表. https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20211117
 
iMagagine. (2021). ガートナー「2022年の戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」、新登場は「データ・ファブリック」など7つの技術、3年連続は「ハイパーオートメーション」のみ|2022年市場予測. https://www.imagazine.co.jp/gartner-strategic-technology2022/


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