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廃棄という概念そのものを廃棄する!

突然ですが、アンパンマン・クイズを1つ。

アンパンマンとカレーパンマンとしょくぱんまんが歩いていました。後ろから3人に呼びかけたところ、1人だけが振り返りました。だれだったでしょう?

(答え)しょくぱんまん。食パンには耳があるから!(^^;

というクイズが成り立たなくなるかもしれない、画期的な食パンが誕生しています。

帝国ホテルが開発した、「耳まで白くて新食感」サンドイッチ用の食パンです。
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/hotelshop/special/sdgs_webread.html

写真を見ていただくとわかるように、耳がないように見えます。そう、耳を切り落とさなくてもよい、耳もそのままおいしく食べられる食パンなのです。このように説明がついています。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~

帝国ホテルでは、「おいしく社会を変える」という考えのもと、サステナブルな取り組みを進めており、この度食品ロス削減をテーマとした「耳まで白くて新食感」のサンドイッチ用食パンを開発しました。

これまでのサンドイッチは、見た目の美しさと食感を追求するためにパンの耳を切り落としてご提供してきましたが、更なる食品ロス削減の推進に伴い、切り落とされたパンの耳のリサイクル方法自体を考えるのではなく、「廃棄がでない食パンを開発する」という発想の転換を行いました。

新たに開発した食パンは、従来の食パンに比べて低温でじっくり焼成しているため、よりしっとりとした食感で、耳までやわらかくお召し上がりいただけます。

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~

これまで資源の有効活用・廃棄物の削減といえば3R(減らす、再利用、リサイクル)といわれてきましたが、経済や産業のあり方まで大きく変えるといわれている「サーキュラー・エコノミー」では、「廃棄という概念そのものを廃棄する!」と、新たなビジネスモデルがいろいろと生まれ、広がりつつあります。

食パンの耳をどう薄くするか、再利用するか(食パンの耳で作るかりんとうもおいしいですけどね!)、リサイクルするか(飼料化やメタンガス化など)ではなく、切り分けなくてはならない食パンの耳自体をなくしちゃおう!というこの「耳まで白い食パン」は「廃棄という概念そのものを廃棄する!」素敵な取り組みだなあ!と思います。

「おいしく社会を変える」、帝国ホテルのこれからの取り組みにも注目!です。

さて、地域で「廃棄という概念そのものを廃棄する!」と、20年以上前からごみゼロに取り組んできたのが徳島県・上勝町です。2003年にゼロ・ウェイスト宣言を出し、住民自らがごみを45に分類することで、活用できる資源を増やし、廃棄処分しなくてはならない廃棄物を大きく減らしています。
http://www.kamikatsu.jp/zerowaste/sengen.html

私は上勝町のSDGs推進委員会のファシリテーションなどを通して、上勝町のまちづくりのお手伝いをしてきました。日本のみならず世界からも視察の方が絶えない上勝町ですが、もっと多くの方々に知っていただき、参考にしていただきたいと、これまでのつながりと経験を活かして、今年のはじめにに、上勝町SDGsツアーを開催しました。

ゼロ・ウェイストと葉っぱビジネスという上勝町の2大ブランドを実地で学び、担当の方々との意見交換を通じて、深い学びを持って帰っていただき、とても好評でした。来年2月ぐらいに、もう一度開催したいと思っています。ご興味のある方、ぜひご一緒に!

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