嫌なこと苦手なことからは逃げていい
◆大人になれば克服できると思っていた苦手
子供のころに苦手だったことはありますか?
その苦手なことは大人になった今、克服できていますか?
私は、食べ物の好き嫌いが多いことと、数学と物理化学が苦手でした。
食べ物の好き嫌いは、味覚も変わっていくこともあって、だいぶ克服したと思いますが、数学と物理化学は未だに抵抗があります。
子供のころは、大人になれば自然に出来るようになるのだろうとか、大人はみな、出来ていると信じていました。
きっとあなたも、私のように思っていたと思います。
◆努力だけでは100%どうにもならないこと
苦手なことというのは、経験不足や、もともとの遺伝子レベルで対応できなかったり、環境による影響、誰かと比較することで起きる能力の誤認、心理的ストレスなどから生まれます。
苦手なことの要因がそれぞれあるのに、努力だけで克服しようというのは、すべての病気に対して痛み止めだけでどうにかしようとしているようなもので、望む結果を手に入れられる気がしません。
もし、本当に克服したいものがあるのであれば、要因をそれぞれ分析し、分析したものに対してひとつずつプロセスを踏んでいく必要があります。ひとことで「努力すればいい」ということにはなりません。
もちろん努力だけでどうにかなることもあると思いますが、無理やり克服に持っていく苦しみのイメージがぬぐい切れません。
本来、苦手を克服するには、努力だけでは100%どうにもならない、と理解すると、少し気持ちが楽になりませんか?
◆あなたの苦手は誰かの得意
もう一つ、気持ちが楽になる視点があります。
それは、あなたの苦手は誰かの得意ということです。
あなたが苦手だと思うことを、なんなくこなし、しかも楽しそうにやってしまう人があなたの周りにもいませんか?私で言うと、数学や物理化学に関して、なんなくこなし、楽しそうで、それをお仕事にしている人がたくさんいます。
様々な要因が絡まった苦手なことをひとつずつ分析して克服に取り組むのもいいですが、それは人生の時間がとても足りないので、私は苦手なことは、それが好きで出来る人にお願いすることにしました。
これは!というものだけ、自ら克服に取り組み、それ以外はお願いする。この視点が増えただけで本当に心が軽くなりました。
最近、巷で見かける『退職代行サービス』は、退職したいけど、会社とやりとりすることが最後のハードルになっている人のストレスを巻き取っています。それを専門、得意とする人が、苦手を感じている人の心を軽くしてくれています。
◆許可して手放す
苦手を克服しようとする裏には、『克服しなければいけない』とか『自分でやらなければならない』といった自身に課しているルールがあります。
そのルールがあなたを苦しめています。
ここでこの課しているルールを変更していく必要があります。
内観のタイミングです。
あなたの中に、「~でなければならない」という義務感を乗せたルールが見つかったら(他にもルールがあるかもしれません)
まず、これらを手放しましょう。
そして、
『苦手なことは私ができなくてもよい』『苦手なことは断ってもよい』『苦手なことは得意な人にお願いしていい』といった内容のルールに変更していきましょう。
苦手なことから逃げていいんです。
(※ここでいう逃げていいというのは、ご自身の今の社会的責任のあることを放棄していいということではありません)
あなたを苦しめている義務感を手放して、ルールを変更していきましょう。
◆あなたの本音からは逃げないで
内観して、手放すものが見えて手放しを行うのと同時に、あなたの本音をしっかり確認しましょう。
手放してルール変更する先に得たい未来、感じたい感情が何なのか?ここの本音を探ることは必ず行ってください。
あなたが苦手なことは誰かが得意としているので逃げてもいいですが、あなたの本音を掘り出して向き合うのは他の誰かでは代行できません。
あなたの本音に向き合えるために、苦手を誰かにお願いするわけなので、あなたの本音には真摯に向き合って生きましょう。