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はじめの一枚

ついに。始まってしまいました。終わりのはじまりです。

今まで気になっていたものの、「カメラ高いし」「フィルム高いし」と諦めていた中判カメラが何故か手元に届きました。
カメラ、レンズがあわせて相場の半分くらい?フィルムはロモのカラーネガ100、3本で3,280円。なんと安いスターターキットでしょう(白目)。

安さにつられて飛びついたものの、届いたカメラはカビだらけ。「掃除しました!」「動作問題ありません!」とのことでしたが…幸いシャッター幕、ヘリコイド、絞りなど基本部品は無事。外装はウェットティッシュなどでフキフキしたような水垢が付いていて、少し内部になるとカビや汚れはそのままでした。お陰で撮影前から分解清掃で愛着が湧き、部品がなかなか出ないストラップをDIYでなんとかしたりすることができました。

以前、たけはら憧憬の路で見かけたカメラはおそらくマミヤ645。特徴的な籠ったシャッター音が最高でした。
しかし今回相棒に選んだのはブロニカC型です。特に狙っていたわけではありませんでしたが、手頃でフィルムバックなしの単純さは機能不足ではなく、ホイホイフィルムを交換できるわけでもない自分にとってはメリットになります。

ファインダー像はこんな感じ。6cm角のスクリーンは巨大で、覗いた感動は等倍ファインダーのレンジファインダー機と別ベクトルで同格です。1ロールで12枚だけしか撮れないので、慎重に、ここぞという風景を切り抜きます。
クランクを3周回し、ガチンとチャージが終われば準備完了。露出は事前に合わせておいて、ピントだけ合わせて構図を練りボタンを押し込む。
爆音とともに撮影。なんという多幸感でしょう。

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