【ザックリお金のお話】大学進学は贅沢!?〇〇年前と比較してみました。
返済が必要な奨学金の利用率のニュースを聞いては切なさを感じる昨今。
我が家にも大学生が居り、非常に気になっていることなので、今回書いていきたいと思います。
日本の賃金は30年間上がっていない!?
以下のようなニュース、ほとんどの方は一度は目にしていると思います。
「日本では30年間賃金が上がっていない」
そう言われつつも、一方で、物価もほぼ横ばいで推移しています。
若干物価は上がっているから、少し生活は苦しくなっているけれど、贅沢しなければ困らないから良いと考えている方も少なくは無いのではないかと思います。
しかし、本当に良いのでしょうか???
30年間で爆上がりしたものがある。
『もの』という表現は適切ではないかもしれませんが、この30年間でン爆上がりしたものがあります。
それは、『大学の学費』です。
正確には、大学の学費や大学入学に伴う費用等になります。
文部科学省が発表している『国立大学と私立大学の授業料等の推移』を見てみましょう。
国立大学と私立大学の授業料等の推移
文部科学省が発表している昭和50年から平成17年(案)までの『国立大学と私立大学の授業料等の推移』です。
国立大学と私立大学の授業料等の推移がこの一覧で確認できます。
以下に2点ほど補足します。
平成17年度以降 国立大学の授業料等について
東京工業大学や一橋大学等、一部標準額以上に学費を改定した大学もありますが、東京大学は平成17年(案)に示された数値となっています。
参照先:東京大学HP
私立大学の授業料について
私立大学の授業料等については、上記の一覧に示される数字は平均値ということですので、文系ですとこの数字よりも低い場合が多く、理系ですともっと高額になる場合が多いと思われます。
30年間の授業料上昇額
データが平成16年が最後なので、このような結果となりました。
先程もご紹介した通り、東大の授業料は平成17年度(案)のままですので、
もう少し現実的に20年前のデータでも比較してみます。
20年間の授業料上昇額
1985年と2004年のデータですとほぼ現在の給与水受ウント同等になります。
それでも1985年は変動が大きな時期ですし、2004年もすでに20年近く古い数字になりますので、直近の学費と30年前を比較してみたと思います。
平成4年と令和4年の学費比較
この30年で比較すると、実感しやすいかと思います。
1992年の学費は、現在、大学生のお子さんのいらっしゃる方が、学生時代の学費となりますので、比較しやすいですね。
私学の方のデータは早稲田大学のデータを参考にしました。
引用元:早稲田大学 https://sodai.kawai-juku.ac.jp/sodai/schoolexpenses/
細かい数字では無く、おおよその数字での比較です。
比較した平成4年のデータは、文理分けて算出されていませんし、早稲田大学のデータではありませんから単純比較はできませんが、文部科学省のデータを見て、私立もそんなに学費お高くないわ!なんて思ってはいけないことだけはわかります。文系ならば国立との学費の差額は年間約40~50万円程度ということになりますが、理系ですと年間約100万円変わるわけです。年間ですから、それに在学年数を掛けることになるわけです。
給与は上がらず、学費は上がった
大学の学費、経済成長と共に上がっていくことはわかりますが、現代は給与も上がらないのに、学費だけはしっかり上がっていきました。
東京大学などは、10年以上学費を据え置いてくださりありがたいことですが、それでも年間50万円以上の学費は、一般家庭にはかなりの負担です。
自分への投資だから、学費は奨学金で!?
毎月一定額支給されていた時には、少しのお金に感じますが、総借り上げ額を見たら・・・
一日1000円だとして、月に約30000円です。
年間だと、36万円
4年間だと・・・約150万円
どうですか?
利息が無かったとしても、何気なく毎月借りていたら、すごい金額になるのです。
月々借り入れる金額が高くなれば、更に高くなりますね。
借りるのは簡単ですが、返済についてよく考えた方が良いと思います。
最後に
我が家は我が子に塾利用させないことで、なんとか大学までの学費はキープしています。
しているつもりで、割と怪しい状態ではありますが、何とか・・・
国公立でも、庶民には贅沢と感じる金額です。
義務教育では無いのだから、しょうがないのでしょうか?
正直、「税控除がせめてあってもいいのでは?」と思っています。
一部、成人した子どもにお金を使うことに抵抗がある方もいらっしゃいますし、少しでも気持ちよく家族がお金を出しやすくしてはどうかと?
また、学生で自ら働いて学費を捻出している方もいらっしゃいますし、扶養家族や税金とか気にして働くことが出来ず、借金をしているなんてことにならないように、していただきたいです。
優秀な若者に安心して学ぶ機会を与えることは、国家にとっても財産だと思うのですが・・・贅沢言うな!って言われてしまうかな???
まとまりませんが、大学の学費について書いてみました。