中高年女の独り言
日光の湯滝に行った。美しく妖精が出そうなお伽話の世界だった。
このような自然の中にいると心が落ち着く。
が、人との関わりもまた私たち人間には必要だと思った。
つまり、何事もバランスが大事なのである。
何か一つの道を究めることは美しいが、私には合わない。
少しずつ多様なことを経験しながら楽しむのが私にはちょうどいい。
無理をしない。
日々の移り変わりを楽しみながら社会と適切につながっていく。
その生き方が私には合っているのだと気づいた。
来年41歳になる。中年である。
若いころのようにエネルギーもない。
が、自分をよく知っている、ということは利点である。
自分を知り、自分を喜ばせて生きていく。それで充分である。
詩や物語を書いていく。それで満足である。
偉大な仕事は偉大な人に任せればいい。
毎日仕事場に来ると、何だか安心することもある。
つまり、一応、居場所があるということである。
それも精神的な安定につながっているのだ。
ここでもやはりバランスが大事なのである。
社会参加できている喜びもある。
生活のために賃金をもらう。
それで十分であり、有難い。
理想が高すぎるのはしんどい。
少なくとも私には合っていない。
私は他人をよく観察出来ていると思うが、
自分が他者からどのように認識されているかを客観視することは不得意のようだ。そこが弱点である。
無害な人と思われる方が気が楽だ。
いてもいなくてもあまり変わらない人。
影響力が強いとその分目立ち敵も作りやすい。
柔和すぎると人が近づいてくるのでめんどくさい。
不思議な変人。それが理想である。
私はたいした人間ではない。
今までもそうであった。これからもそうであろう。
が、それでも生きていていいのだ。人それぞれの人生がある。
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