ちまたのボキボキ姿勢矯正の効果を科学的に考えてみた
今日は、ちまたの整体や整骨院でよく見る「姿勢矯正」についてのお話です。
もしかしたらあなたもこの類の矯正シリーズを受けたことがあるのではないでしょうか?
背中を羽交い絞めにされ、「ボキボキっ!」
「うわっ!骨の音なった!すっきりしたぁ~・・・ 」
「そうでしょ~?」
施術者も音が大きくなったら、どこか自慢げ(笑)
まぁ、よく観るこれがいわゆる猫背矯正などの「姿勢矯正」。
もう、こんなんが何十年と続けられている整体院業界。
もういい加減気づかなきゃだめなんじゃないかな?・・・
僕は別にそんな業界を攻撃するつもりは甚だございません。
ただ、時代は進んでいるのに、医学は進歩しているのに、一向に変化しない
この業界の違和感はなんなんだろう・・・? と思うわけです。
姿勢を作っているものの正体
では、ちょっぴりお勉強しましょう。
私たちは普段、仕事や趣味など様々なシーンでいろんな姿勢をとります。
この姿勢はいったい何からつくられているのかご存知でしょうか?
ほとんどの方は、例えば猫背の場合などは背中がまるくなるから筋肉の問題とか、骨の問題とか言うと思います。
間違いではありません。でもちょっと浅い、、、
この図を見てください。
人間が姿勢を取ろうとするとき、この①視覚、②前庭感覚(バランス感覚)、③固有受容感覚からの情報が脳へと送られ、身体の総司令部である脳はその情報を上手に処理して、また体に反映させて姿勢や動きを行います。
これをグルグル回して日常生活における姿勢を作り出しているんです。
で、これ面白いのが、これらの感覚はあくまでも全て、耳なり、目なり、あるいは筋肉なりから、自分で情報を入手しているということです。
ボキボキ姿勢矯正で起こっていること
はい、ここで先ほどのボキボキ姿勢矯正のお話にもどります。
よく整体師さんが患者さんを後ろから羽交い絞めにしてボキっとやる矯正法。
これを考えたときの患者さんの目、耳、筋肉の感覚がどうなっているのか一緒に考えていきましょう。
まず目。目からは特に何の情報も入ってきません(汗) だって後ろでやられてるから。
次に耳。耳と言ったら聴覚と前庭感覚(バランス感覚)の二つの感覚があります。聴覚に関しては、「ボキっ」とする音が聞こえるだけ。そして前庭感覚に関しては、ほぼ使わない。
最後に筋肉の感覚を考えましょう。背中を触られて「ボキッ」と一瞬。
「アッ?」という間に終わります。
さぁ、ここで問題。
今の背骨をボキっとする矯正で、受け手はどんな感覚が脳に入ったとおもいますか?
もうお分かりですよね。
答えは背中を押された感覚だけが脳に伝わった、、、という事実。
これが、ちまたの○○姿勢矯正の真実なんです。
「でも、私はあのボキボキが気持ちよくて好きだもん」
と言われる方はどうぞ、続けてください。それはそれで正解だと思います。
ただ、姿勢がかわるのかと言えば、自信をもっていえます。
「一瞬だけ」
終わりに
いかがだったでしょうか?
姿勢を作っているものの正体。
ぶっちゃけ言うと、結局は自分が動かないと体は変わらない。
これ、究極の答えです。
少しでもあなたの生活の足しになるような知識を今後もお伝えしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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