はじめに。
算数、数学を教えて、25年以上経ちました。
環境が変わっていくなか、変化せず、より一層、受験勉強や試験勉強での算数、数学は、結果を重視し、競い合うといったことを繰り返し、追われる勉強となっています。
生き急ぐような感じがして窮屈な感じがします。
私は、小学生の頃から、この窮屈な感じが嫌いでした。
小学校受験をさせられ入学、小学校4年生からは学年順位が出る実力テストを受けていました。
試験勉強をしながら、
新しく知ることや、解法を見つけた楽しみは置き、
点数を取ることを重視する、ゲーム的な試験勉強に、
子供ながら疑問を持っていました。
私の子供時代はワクワクすることを徹底していた感じがします。
例えば、ファーブル昆虫記を読んでは、確かめるように、
朝早く起きて近くの神社の境内で、蝉の脱皮する姿を見て観察していました。幼虫から脱皮後すぐは、綺麗な白色をしています。
太陽の光を浴びて、少しずつ色が変化してきます。
時を忘れて、この神秘的な現象に感動していました。
また、ある時は、畑に行き、蟻の穴がどのように繋がっているのか気になり、蛇口にホースを付けて、蟻の穴に水を。
どこの穴から、水が出るだろうと。
なかなか、目の前にあるいくつかの穴からは水は出ません。
10分ぐらい経った頃、私の後ろから、祖母の叫び声が聞こえました。
ふと、振り返ると畑が水浸しに。
蟻の穴は、私が考えていた以上に繋がっていたのです。
私の中で、勉強とは、科目関係なく、スポーツでも、音楽でも、
本を読んだり、人から聞いたことを
実際に確かめる前に、
自分なりに考えて、予想する。
そして、自分で確かめる。
書いてあることと同じ現象だが、
何か違うな、何だろうと考えて、納得できるまで繰り返す。
この間に、予想外の気づきや、発見することがあります。
こんな時は、感動しながら、なんて素晴らしい時間だったんだと、
空を眺めて、現実に戻る。
このワクワクする試行が勉強だと思っていたため、
点数を競うために、知識を詰め込み、インプット、アウトプットを繰り返し、練習をすることが勉強ではないと思っていたのです。
小学生当時の私は、こんなに具体的に分かっていたのでなく、
何となく感じていました。
私の仕事は、算数、数学を教えています。毎年、受験生がいますし、
定期テストに向けて頑張っている子供達もいます。
受験やテストに向かっていく試験勉強の現実と、
競い合いの無い、ワクワクするような算数、数学の世界を実感できる勉強とのギャップに、悩み続けています。
このギャップの外では『何があるのか?』をテーマに、
当スクールのnoteでは、受験対策や試験対策などの現実的な勉強法でなく、
読んで頂いた方が、ワクワクする様なきっかけ作り、
勉強がどのように繋がっていくのか、はたまた、最近気づいたことなどを書いていこうと思います。
自由気ままに、ワクワクするような寄り道気分で、お付き合い下さい。
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