見出し画像

「超逆歳の差カップルのリセットライフ」ストーリーマガジン ~引っ越しへの決意~

楽しかった観光ドライブ後も
私たちはこの出会いを大切にし

特別な期待を抱くことなく
当たり障りのない、関係を続けていた

ケンの休みの日に食事をしたり、ドライブに行った時は

その瞬間を素直に、無邪気に楽しむことに全力を注いでいった

それから6か月の月日が流れ・・

お世話になっていた、親友の熟年離婚の問題が浮上し
これ以上、迷惑はかけられないと感じた

私は自分らしく生活ができる
定住地について真剣に考えた

そして、今度の引っ越しは
人生、最後の永住地にしようと決めていた

地元の東京には友達や親戚もいる・・・

でも、もうアップテンポな生活についていけないかもしれない

そんな時に沖縄に友人がいたので相談してみると 

「あなたが以前、定住してい環境にそっくりだし
応援するから引っ越しておいで!」と励ましてくれた

海外からの引っ越しも大変だったので
また引っ越しと思うと憂鬱だったが・・・

50代最後の踏ん張りで、頑張ろうっと
北海道から沖縄への横断引っ越しを決意した

その後、私のプランをケンに伝えた

「ケンくん、私、沖縄に引っ越しすることに決めたの!」

「えっ?なんで沖縄?」
想像以上に、ケンの声は驚いていた

「定住地を見つけて、就職しないとだよ」
「そうだよな〜」っと納得していた

引っ越しが決まってからも
ケンは快く荷物の準備を手伝ってくれた

そして家族のような
暖かい言葉をかけてくれ
心配までしてくれた

彼がここまで私に心を許してくれたことに
気づき始めたころから・・・

私の心は徐々に彼に引かれていくのを感じた

この心境はケンくんへの情?
それとも寂しさから?

だが ”29歳年下の男性に
私が求められるものは何もない”

自分に言い聞かせたが・・
心は別の方向に進んでいき

私の感情は、誰にも言えないほど深いものとなっていった

時折…
ケンも寂しそうな表情を浮かべるようになっていた
これって私の勘違い?

そう思えば思うほど
私はカラ元気にふるまった

そんな私を見ながら大笑いしているケンの笑顔・・

私は心の中でつぶやいた

”ケンくんの事、ずっと忘れないよ”

”だってセカンドライフをスタートして初めて・・純粋に同じ気持ちを共感できた人だから”

”楽しい6ヶ月をありがとう” ってね

いいなと思ったら応援しよう!