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穏やかに過ごせる家族になろう

1月といえば、まだまだ寒い日が続くんだけど、三寒四温とはよく言ったもので
少しずつ陽が暮れるのが遅くなり、朝日が昇るのも早くなってきた。

短い正月休みも終わると、いつもの生活に戻るかと思っていたら
第一週目は年始のあいさつが多く、業務は進まない。

そんな週末、私は自宅のウッドデッキでハイボールを片手に
火鉢にあたりながら、本を読むことにした。

本棚にいくと、長年買いためた本が並んでいる。
数えたことはないが、レンタルしているトランクルームにも、床下にも、物置きにも
本でいっぱい。

さて、今夜は何を読もうか。

「穏やかに」「したたかに」という背表紙が目に入った。
これは、半年ほど前に知人である栗本氏に勧められたものだ。

帯に「せち辛い世の中をどう生き抜くか?」と問われている。

栗本氏は、以前にも孫子の兵法を勧めてくれたが
今回は「老子」だ。

私が本を読んでいると、よく周りから
「え?それって読んでるの?」と不思議がられる。

なぜって、

私の本の読み方が変わっているらしい。

私は、ビジネス書を好んで読む。
もちろん、小説も雑誌も漫画も好きだ。

わたしの読書は
文字を追わない。
目次を読んで、1冊をかいつまんで読み
おおよそを把握すると本を閉じる。

そして、著者の思いを想像する。
著者の思いに少しでも寄り添えた感覚が
自分の中に生まれるまで
本を閉じて持ったまま目を閉じる。

そして、おもむろに
また読み始める。

この、目を閉じて本を触っていることが
友人たちは「変だ」という。

「ラポール」というフランス語は
調和した関係という意味らしいが
私は、「対話」とか「調和」という言葉が好きだ。

人と話す時も「調和」を意識して話すように心がけているが
これが、できそうでできないのが、家族だと思う。

老子の言葉に
最後に勝つのは、絶対に「バランスを崩さない人」とあった。

現状に満足して生きる生き方こそ
家族で穏やかに過ごせる極意なのだろう。

さて、ハイボールも2杯目が空いた。
せっかくの週末だし、もう一杯飲むとするか。

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