手放せた、嫉妬

5人男兄弟がいて、
姉妹がいない義母にとって、
娘を持つことは、
自然な願いだったのかも
しれません。

義母が夫の兄である長男を産んだ時、
娘でなくて、がっかりしたと
言っていました。

義母は、
生まれてくる子は、
娘だと信じていたそうです。

そして、私の夫である次男が生まれ時も
娘でなくて、
がっかりしたそうです。

私に娘が生まれ時、
義母はとても喜びしました。

私は母乳で娘を育てていたので、
娘が赤ちゃんの頃に、
義母に預かってもらうことは、
ほとんどなかったのですが、

その後、
次女が生まれて、

娘が幼稚園に通うようになってから、
義母の、長女への執着が
始まりました。

いつも急に義母から電話がかかってきて、
今日、長女の幼稚園にお迎えに行くね、と言われ、

それが週に1度だったのが、
週に2度、
そして、週に3度のお迎えをするように
なりました。

お迎えをした後は、
長女は義両親の家に行って、
数時間過ごし、
夕食を食べてから、
家に帰ってきました。

ある日、私が迎えに行くと、
長女は、泣いて、義母を探しました。

私は、そんな娘の姿を見て、
ショックでした。

そんな日が続いたので、
夫に相談して、

義母のお迎えを減らしてもらうように、
夫から義母に
話しをしてもらいました。

すると、義父がいきなり家に来て、
義母が泣いてると、
責められました。

義両親とは、それまで
良い関係を築いてきましたが、

そのことがあって、
険悪なムードになってしまいました。

私が折れた方がいいのだろうか?
でも、長女のあの態度には、
私はかなり落ちこみました。

週に1回だけのお迎えに
してもらいたかったけれど、

妥協して、

週に2回のお迎えに
してもらいました。

それから月日が流れ、

娘が成長した今でも、
義母と娘はとても仲良く、

母親の私には言わないことでも、
義母には何でも話すようです。

ある日、
娘の携帯の待ち受け画像が
義母と娘が二人で写ってる
写真であることに
気がつきました。

正直、母親として、
ショックではありました。

義母には、ずっと
長女を取られたという、
心の奥底から
強い憎しみと嫉妬が
ありました。

でも、今、
ここを離れていく私にとっては、

義母という存在は、

これからも
娘を支えてくれる
有難い存在だと
思えるようになりました。

娘には、母親が二人いて、
それが
私と義母だったと
いうことを
受け入れられるように
なりました。

ここ最近、
ずっと、思っていたことが
ありました。

夫とはいろいろと
あったものの、

今までずっと養ってくれたことに
対して、
感謝するようになりました。

心の中で、
夫に、
ありがとう、と
言えるようになりました。

そして、義母に対しても、
重たかった嫉妬の気持ちが軽くなり、
今まで長く続いた嫉妬を
手放せたように
思いました。

私が日本へ帰る前に
したかったことが、
また一つ、二つ、叶いました。

出発までのあと数週間は、
今を楽しむこと、
そして、これから先のことに
フォーカスして、
残りの日々を過ごしていきたいと
思っています。





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