鎌倉ほのぼの散歩 二十二番「極楽寺」/十八番「光明寺」/十九番「蓮乗院」
「極楽寺」はとても静かなお寺でした。
鎌倉に紫陽花を愛でるお寺は多く、こちらのお寺も季節にはかなりにぎわうとのことですが、私たちが訪ねたのは真夏。紫陽花もすっかり終わって、山門を入ると境内は思ったより広く、木立が爽やかな日陰を作っていました。
山門は茅葺屋根。素朴な佇まいです。
実は私、この時内心穏やかでなく、極楽寺でのことをあまりよく覚えていません。なにしろここに来る前の「成就院」でスマホを落として破損したばかり。どうしよう、もう買い替えしかないだろうか、とドキドキしていました。もちろん、写真も撮れず、空ちゃん頼み。
え?もともと、ほとんど空ちゃんが撮っていた?
まあそうなんですが、それにしても心ここに非ずのままのお参りになってしまいました。これは心残りです。必ずまた、行かねば。手元に、空ちゃんとふたりの写真が残っているので、参拝客のどなたかに撮っていただいたはずなのですが。
そんなわけで、その日は「とにかく携帯ショップに行ってみるよ~」というような慌ただしい解散となりました。
そろそろ、回るペースを上げないと、年内に終わらないのではないか、という危機感が募り、この日は少し、沢山のお寺を回る計画にしていました。
由比ヶ浜の先、材木座方面です。
このあたりはお寺が集中的にあるので、なんとか周り切れるだろうと少し欲張って、光明寺の他、蓮乗院、千手院、補陀洛寺、九品寺、向福寺、来迎寺を目指すことにしていました。
鎌倉駅7番乗り場から鎌40逗子行きのバスに乗ります。
今回は、ナビ子が頼り。頑張れナビ子。
「光明寺」は、巨大な山門が有名で、二階建ての建物です。山門をくぐると、開放感のある境内が広がっています。
どうやら境内に幼稚園がある様子(材木座幼稚園)。幼稚園帰りで、ゆっくりお散歩をしている親子連れが二組ほど。
寺務所の前には黒光りする立派でピカピカの車が停車していて、お寺のマークとナンバープレートが特別製でした!あ。印象がこれだけではマズいですね。由緒正しいお寺なのに。たぶん、肝心の山門の拝観が、その時はできなかったからかもしれません。団体様のみの拝観だったような気がします。
浄土宗のお寺は全般的にゴールドエクスペリエンスな感じです。
本堂でお参りをして、御朱印をいただくために寺務所へ。寺務所も大きくて、お守りなども沢山ありました。お寺で開催するイベントも多く、ポスターなども貼られています。地元のかたがたに愛されるお寺なんだなと思いました。
さて「連乗院」は、光明寺の支院
こちらは、あまりに光明院に近いので、若干戸惑いました。最初、光明寺の山門を出てしまったので、入り口が見つけられず、駐車場をウロウロしましたが、境内の中から、行くことができるのでした。ひっそりとしたたたずまいのお寺です。本堂拝観は予約が必要とのことで、私たちは外からお参りしました。
もともと真言宗の「蓮乗寺」というお寺だったのが、光明寺が移転してきた際に光明寺の一院になって、浄土宗になったそうです。
お寺の宗旨替え、というのも結構あります。こちらのお寺は光明寺より古いお寺なので、光明寺の住職さんは、奉職する際、蓮乗院に先に入られてから、光明寺に入山する習わしだとか。
本堂の阿弥陀如来像は、源頼朝の重臣、千葉常胤の守護仏だったと伝わり、千葉氏の「月星」の家紋があるとのことですが、私は見つけられませんでした。
さあ次回、果たしてあと5箇所を1日のうちに周り切れるのか。
乞うご期待。
次はこちら。