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と、思っていたら。
今日は、なぜ私が個人のWEBサイトを作ろうと思ったか、のお話です。
私の昔からの夢は
「自分の本を読みたい」
というものでした。
とても、シンプル。
豪華版なんかじゃなくていい。
文庫本でもいい。
書棚から手に取って、読む。
したいのはそれだけ。
だから自分のための本が1冊、手元にあればそれで満足。
そんな夢想をしていたものでしたが、でも「世界に1つだけの本」を作ることは、昔はとても難しいことでした。
昭和・平成時代は、創作した作品を本にしたいなら作家になるしかなかったし、作家になる道のりは険しく遠く、それができないなら何百万円かを投資して100冊も200冊も印刷しなければなりませんでした。
ムリムリムリムリ。
作家になるのはさっさと諦め、趣味としてのんびり書いていましたが、ネット時代が来て、一般市民がブログを書くようになり、「もしかしたら小説を発表するだけならできるのかも」と思ったこともありました。
でも縦書きにはならないし、全然「本」っぽくありません。
私の「理想」は、あくまで書籍の形式でした。
「本を読むような形で、読みたい」
と、思っていたら。
この10年ほどで、瞬く間に電子書籍分野の開発と発展が進み、小説を発表をするのにも、色々な方法を選ぶことができるようになりました。
Amazonのオンデマンド出版は言うに及ばず、カクヨムなどの小説サイトも沢山あるし、自身のHPに直接書いている方もいます。ブログに書いている方もいれば、noteにも。
今は、書きたい!という気持ちがあふれる潜在的作家志望の人々にとっては、目の前に道がぱあっと開けている時代なのだと思います。
小説を電子書籍にしてもらえるサービスがあれば、おおよそ、私の夢はかなう。願わくば、スマホで、縦書きで読みたい。
しかしその実現に必要な「これだ」というツールが見つかりませんでした。
Amazonで次々本にするという手もありました。kindleタブレットなどで読めます。しかしそうなるといきなり商業ベースです。売ってもいいけど買う人がいるとは思えない。
それでも本という形になるのならばAmazonの洋書風ペーパーバックでもいいかーー。
と、思っていたら。
Romancerをみつけました。
Romancerの良いところは、
①入力時の文字制限がないこと。
②ルビがきれいに振られること。
③公開方式を選べること。
「限定公開」にすれば、URLを貼り付けるだけで、LINEに送って誰かに読んでもらうことができます。もちろん、WEBにも貼り付け可能。
登録の有無にかかわらず、出版しなくても誰でも自分のスマホで簡単に読むことができるのです。この機能のおかげで、私はPCを起ち上げなくても自分の小説を本のように読むことが可能になり、かなりの満足感を覚えました。
さらに重要なのはRomancerでは文章をコピーすることができないということ。
これは最初、文書を直す時に不便だなと感じたのですが、この「コピーできない」機能があることで
④改ざんや盗用から守られる
という利点があることに気づきました。実に画期的。
ところで、小説サイトや自費出版サイトで作品を作ると
「そのサイトで公開するかどうか問題」
につきあたります。
小説サイトは、切磋琢磨する場としてはいいのですが、同じようなジャンルの小説が集まったり、新しい投稿に押されていくなどして、どうしても埋もれてしまう現実があると思います。
そして私はそこそこトシなので、あんまり時間がない。
悠長に構えていたら、あっという間に能力の限界を迎えます。
必要なのは「とりあえず読んでもらう場」なんだけど――
そこで考えたのが「WEB」。
自分のサイトならば、どなたかの投稿と被ったり、似たような作品の中に埋もれて見つけてもらえないということはありませんし、「吉穂みらい」のブランディングが可能です。興味のある人しか見ないだろうし、のぞいてみて「なんか違う」と思えば黙ってそっと去って行けます。
とはいえ、以前なら自分のHPを作ろうと思ったら、いちから自分でつくるか(まず、無理)、専門の方に依頼して作ってもらう必要がありました。
そんなにお金はかけられない。
と、思っていたら。
Canvaで無料のWEBが作成ができる、という情報が。
これだ。
かくして私はCanvaで「WEBサイト」を作成。
コメントや物販機能がないため何もできないサイトではありますが、逆に考えればトラブルがなくていい、という面もあります。
それでもまだ「手元に1冊」の夢が残ってるなぁ
と、思っていたら。
電子書籍のデータをもとに1冊から印刷してくれるOneBooksさんを知り、これで文庫本を作ることも可能になりました。少しずつ、作品データを文庫本にすればいいと思うと、気が楽になりました。
WEBは誰でも読むことができるみらっち記念図書館みたいなものです。
来場はどうぞご自由に。
※万が一読む以外の用途がある場合はひと声お声がけください。
転載・盗用は固くお断りいたします。
「作家」とは呼べない。
「デビュー」もない。
「お金」も稼げない。
WEBを作ったところで、私に「肩書」はできません。
仕事にもなりません。
でも、私が「鶴の恩返し」みたいにコツコツ書いてきたものを、どこかで誰かが読んでくれる可能性が広がりました。
作品は私の時間を織り込んだタペストリーみたいなもの。
私自身の生きた証のようなもの。
もしかしたら、気に入ってくれる人がいるかもしれない。
たったひとつの言葉でも、誰かに届くかもしれない。
この世は広いから。
そんなことがあったらいいな。
と、思っていたら。
先日、生まれて初めてサトちゃん以外の方から「長編小説の感想」をいただきました。
もうね、不整脈が心配になるほど、ドキドキしました。
嬉しくて。
全米――は泣いてないですけど、私は泣きました・・・!
これまでも、短編に感想をいただいたことはあったのですが、長編を読んでくださって「読んでよかった」と言ってもらったその時の喜びを、なんと言い表せばよいかわかりません。
WEB、作ってよかった。
そんなわけで、「と、思っていたら」の連続が、今の「みらっちWEB」を作っています。
ぼんやりでも何か「こうだったらいいな」と思うことは、本当に大事なことなのかもしれない、と思います。
だから、常に平和を志向していようと思います。
生きていればいろいろあるけど、私の究極の願いは、美しい平和な星で、家族や友達と笑顔で暮らせることだから。
私の小説も、ベースに流れているのはそういう思いです。
と、思っていたら。
次は何が来るんだろう――